「ベラルーシの料理」スラヴの伝統文化を継承している料理が多い。

ベラルーシ料理

ベラルーシ料理の概要

旧ソ連からの独立国のひとつでもある、ベラルーシ共和国。日本の半分ほどの国土を持つ、小さな内陸国です。

手つかずの自然も多く残されており、ユネスコの世界遺産にも登録されているベラヴェジの森(ビャウォヴィエジャの森)をはじめとした森林や湖が多いことでも有名です。

そんなベラルーシの料理は、当然のことながら旧ソ連(現ロシア)の影響を強く受けたものが多くなっているという特徴があります。

ただし、ロシア料理よりもやや素朴なものが多く、スラヴの伝統文化を継承している料理が目立っています。

ベラルーシ人の主食は、ライ麦パンやじゃがいもです。

特に国民一人当たりのじゃがいも消費量は世界一だと言われおり、さまざまな料理にじゃがいもが使われています。

主菜は肉料理や魚料理が多く、ローストするか蒸すか、茹でるというシンプルな調理法で食られています。

スープや煮込み料理にする場合は、食材の形がほとんどなくなるまでおかゆ状にして食べるのがベラルーシでは常識です。そのため、具の形がしっかりと残っている煮込み料理やスープなどは、ほとんど見かけることがありません。

よく使われる食材

じゃがいも

ベラルーシでもっともよく使われている食材が、じゃがいもです。

「世界一じゃがいもを食べる国」とも言われているベラルーシでは、なんと国民一人が1年に180㎏近くものじゃがいもを消費していると言われています。

茹でてそのまま食べることももちろんありますが、パンケーキ状や団子状にするなど手を加えて食べる方が一般的です。ベラルーシでは、主食としてなくてはならない食材です。

ライ麦パン

じゃがいもと並んでよく食べられているのが、ライ麦パンです。一般的な白パンが食卓に上ることもありますが、伝統的なライ麦パンの方が好んで食べられています。

ベラルーシのライ麦パンは、見た目が黒く、独特の酸味があるのが特徴です。

サワークリーム

ベラルーシ料理に欠かせないのが、サワークリームです。

じゃがいも料理や肉料理のほか、スープや煮込み料理、デザートなどの付け合わせとして頻繁に登場します。

豚肉

ベラルーシの肉料理の材料としてもっとも頻繁に使われているのが、豚肉です。

ソーセージなどに加工したり、サワークリームと一緒に煮込んだりして食べられます。
大抵は、じゃがいもが付け合わせとして使われます。

ビーツ

ビーツは、ボルシチに使われる野菜として有名ですね。ベラルーシでも、ビーツはボルシチのほか、サラダやスープなどによく使われている食材です。

キャベツ

キャベツもベラルーシ料理によく使われている食材のひとつです。中世から、主にザワークラウトなどにして食べられてきました。

川魚

ベラルーシは内陸国であるため、魚と言えば川魚です。主に、コイやマスなどを使います。

代表的なベラルーシ料理

ドラニキ

ベラルーシ料理の中でもっとも有名と言っても過言ではないのが、このドラニキです。

ドラニキは、じゃがいもを使ったパンケーキのようなもので、ベラルーシでは頻繁に食べられています。ドラニキの上にローストしたタマネギやニンジン、目玉焼きなどをのせて食べたり、バターやサワークリームを添えて楽しんだりします。

カリカリとしたじゃがいもの生地が、クセになるひと品です。

ボルシー(ボルシチ)

ベラルーシで古くから食べられているのが、このボルシー(ボルシチ)です。

もともとはウクライナで生まれた料理ですが、ロシアやベラルーシ、ポーランドなどでも頻繁に食べられている伝統料理です。

ビーツや牛肉のほか、じゃがいも、ニンジン、タマネギ、キャベツなどをクタクタになるまで煮込んで作る、スープ料理です。

特にベラルーシのボルシーは、食材の形がほとんど見えなくなるまでじっくりと煮込んだものが主流です。最後にサワークリームを添えていただきます。

マチャンカ

マチャンカは、角切りにした豚肉とタマネギ、ローリエ、小麦粉、バター、塩などをサワークリームで煮込んだスープ料理です。

気温の低いベラルーシならではの、濃厚かつ高カロリーな料理です。ドラニキやパンケーキ、クレープなどと一緒にいただきます。

ガルブツィ

ガルブツィは、ロールキャベツのもとになったとも言われているベラルーシの郷土料理です。ベラルーシのほか、ロシアやポーランドなどでも食べられています。

日本でよく食べられるオーソドックスなロールキャベツと異なっているところは、具材にミンチやタマネギなどだけでなく少量のライスを加えるという点です。また、少量のトウガラシなどを加える場合もあります。

サワークリームやトマトソースと一緒に食べるのが一般的です。

ズラズィ

ズラズィは、ベラルーシで古くから食べられている伝統料理のひとつです。

鶏のレバーをタマネギなどと一緒によく炒め、バターや卵などで味付けしたマッシュポテトの中にくるんでからオリーブオイルで焼いた料理です。

こちらもやっぱりサワークリームを添えて食べます。

ゴルショク

ゴルショクもベラルーシで伝統的に食べられている料理のひとつです。

ポルチーニやマッシュルーム、ソバの実などを具材にしたホワイトシチューを専用のカップに入れ、その上からパイ生地をかぶせて焼いたものです。

日本国内でもロシア料理店などで食べることができますよ。

毛皮のコートを着たニシン

「毛皮のコートを着たニシン」というユニークな名前のこの料理は、ベラルーシ料理としてではなく日本ではロシア料理として知られていることの方が多いかもしれません。

見た目がとっても華やかな料理ですので、ベラルーシやロシアではちょっとしたお祝い事やお正月などにもよく食べられている料理です。

茹でたじゃがいもやビーツ、ニシンなどを細かく切り、マヨネーズを使ってまるでケーキのように重ねて作っていくというサラダの一種です。

最後に、茹で卵を細かく切ったものをサラダの一番上にのせるという場合もあります。

じゃがいもの白、ビーツのムラサキ、ニシンのグレー、そして茹で卵のイエローが目にも楽しいサラダです。

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