「ボリビアの料理」伝統的な南米文化の影響が料理にも残る。

ボリビア料理

ボリビア料理の概要

南アメリカに位置する、ボリビア多民族国。国土の3分の1がアンデス山脈を占める、世界中でも特に標高の高い国のひとつです。

人口は約1,067万人と言われており、その内先住民族であるインディオが約2割、「メスティーソ」と呼ばれるインディオとヨーロッパ系の混血人種が約7割を占めています。

先住民が多いことから普段でも民族衣装を着るなど伝統を重んじている国民も多く、料理にも伝統的な南米文化の影響をそのまま引き継いでいるものが多く見られます。

ボリビアの人々の主食は、パンやジャガイモ、トウモロコシなどです。牛肉や鶏肉のほか、クイ(テンジクネズミの一種)などを用いた料理が主菜として食べられていることが多く、豚肉は高級食材となっています。

また、ボリビアは内陸国のため魚も貴重な食材のひとつです。

ボリビアの3つの地域

ボリビアは大きく以下の3つの地域に分かれており、それぞれで料理の特徴も少しずつ違っています。

アンデス高地の地域

首都ラパスがある地域です。ボリビア人の半数以上がこの地域に住んでいます。標高が高くとても寒い地域であるため、肉と野菜、スパイスなどを用いた温かい煮込み料理が一般的です。

東部低地の地域

オリエンテと呼ばれる地域です。国土の6割を占める地域となっており、肉に加え「ペヘレイ」や「トゥルーチャ」などの川魚などを食べます(海がない国ですので、魚は主にチチカカ湖などで獲ります)。こちらも煮込み料理や、オーブン焼きなどが多くなっています。

ユンガス地方

ボリビアの中では比較的暖かい地域です。肉や野菜を使ったシンプルな料理のほか、キャッサバやマンゴーなどを用いた料理も一般的です。

よく使われる食材

鶏肉・牛肉・マトン・クイ

ボリビア料理では、鶏肉や牛肉が頻繁に用いられます。

豚肉は高級品である場合が多く、一般家庭ではあまり食べられることがありません。前述した東部低地の地域では、祝日などの際に子豚の丸焼きなどが食べられることもあります。

鶏肉や牛肉の次によく使われているのが、マトンやクイです。マトンはオーブン焼きに、クイは丸焼きにされることが多い食材です。

タマネギ

ボリビア料理でよく使われる野菜としては、タマネギが有名です。特に肉を使ったシチューには頻繁に加えられています。

トマト

こちらもボリビアのシチュー料理には頻繁に使われる食材です。生のまま食べるというよりも、煮込んでソース状にし、クミンやチリパウダー、トウガラシなどを合わせて使う場合が多いようです。

じゃがいも・チュニョス

パンやトウモロコシと並び、ボリビアの主食として頻繁に食べられているがじゃがいもです。このじゃがいもを天日干しにしたものが、「チュニョス」です。

保存食としても重宝されており、食材としても使われています。

豆もボリビアで頻繁に使われている食材のひとつです。スープの中に具材として入れ、煮込んで食べるのが一般的です。そのほか、肉料理の付け合わせにも使われます。

プランテンバナナ

プランテンバナナは、調理用の甘くないバナナです。ボリビアでは、蒸したり、フライにしたりしてよく食べられています。

日本で食べるバナナのようなねっとり感はほとんどなく、ほくほくとしたジャガイモのような食感です。

キヌア

キヌアは、日本でもスーパーフードとして注目されている食材ですのでご存じの方も多いのではないでしょうか?主にスープの具材にして食べられています。

またキヌアを粉末状にしたものを小麦粉と混ぜて、パンやピザのようにして食べることもあります。

アヒ・アマリージョ

アヒ・アマリージョは、ボリビア料理には欠かせない黄色いトウガラシです。見た目はものすごく辛そうなトウガラシですが、あまり辛みが強くないのが特徴です。

スープやシチューなどにはもちろんのこと、付け合わせやソースなどにも頻繁に使われる食材です。

代表的なボリビアの料理

シルパンチョ

ボリビアを代表する料理のひとつで、特にコチャバンバという都市の名物となっています。

薄切りの牛肉(ステーキ用など)の上にパン粉をたっぷりとかけ、麺棒などで数ミリになるまで牛肉を薄くのばしていきます。

多めの油でその牛肉をこんがりと焼き、ライスの上にのせます。その上にタマネギやトマト、ロコト(トウガラシの一種でとっても辛い)などをみじん切りにしてサルサソースを作り、最後に目玉焼きとともに牛肉の上にのせれば出来上がりです。

ポテトなどを添えて食べるのが一般的です。ボリューム満点のボリビア料理です。

サフタ・デ・ポジョ

鶏肉を使ったシチュー料理です。鶏肉とタマネギ、アヒ・アマリージョ、クミンなどをじっくり煮込みます。

サルテーニャ

ボリビアでは、主に朝ご飯として食べられている料理です。エンパナーダの一種で、餃子状のパンの中にビーフやチキンの細切り肉やみじん切りにした野菜が詰められたものです。

ピケマチョ

牛肉、ソーセージ、タマネギ、ピーマン、ロコトなどを炒め、クミンやチリパウダー、ワインなどをきかせたトマトソースを絡めて食べる料理です。

ゆでたまごなどがトッピングされることもあり、見た目も華やかでボリューミーなひと品となっています。

チャイロ

特にアンデス高地の寒い地域で親しまれている、温かい野菜スープです。ジャガイモやタマネギなどの野菜のほか、豆やキヌアなど栄養価の高いものを煮込んで作る優しい味わいのスープです。

日本で言う味噌汁のようなもので、若い方から年配の方まで幅広い世代から親しまれている国民食のひとつです。

ポジョ・アル・オルノ

スペイン語で「鶏肉のオーブン焼き」を意味する料理です。その名の通り、鶏肉をオーブンで焼いたものをトウモロコシやプランテンバナナ、じゃがいも、サツマイモなどと一緒に食べます。

シンプルでありながら、鶏肉や野菜が持つ本来の美味しさを存分に味わうことができるメニューです。

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