「ブルガリアの料理」ヨーグルト以外の伝統的な料理を紹介します。

ブルガリア料理

ブルガリア料理の概要

たいていの人は、ブルガリアと聞くと、ヨーグルトを思い浮かべると思います。実際、ブルガリアでは、ヨーグルトはよく食べられています。

しかし、ブルガリアにはヨーグルト以外にも、伝統的な料理から、いわゆるB級グルメ的なものまで、おいしいものがたくさんあるのです。

よく使われる食材

肉類

肉は、牛肉より豚肉が好んで食べられています。肉は、スーパーマーケットでも買えますが、肉専門店もあちこちにあります。

手に入りやすいのは、鶏肉、豚肉、牛肉ですが、羊やヤギ、アヒル、ウサギなどの肉も売られています。

生の肉だけではなく、サラミなど加工された肉製品も数多く存在し、よく食べられています。

魚は、肉と比較するとあまりポピュラーではありませんし、値段も安くはありません。

かなり大きなスーパーマーケットでないと、鮮魚コーナーはありません。鮮魚コーナーで買える魚は、サーモンやサバなどです。

淡水魚では、マスのほかに、コイも売られています。冷凍では、サバ、鱈、メルルーサ、ホキなどのほか、輪切りのサメもあります。

乳製品

乳製品専門店や、スーパーマーケットの乳製品コーナーに行くと、様々な種類のチーズを目にすることができます。

ブルガリアで売られているチーズには、大きく分けて、「カシカヴァル」と呼ばれるイエローチーズと、「シーレネ」と呼ばれる白チーズの2種類があります。

シーレネは、見た目が「豆腐」によく似ているため、日本人旅行者などは、豆腐が売られていると思うこともあるようです。

カシカヴァルにもシーレネにも、それぞれ何種類もありますが、シーレネの場合、牛乳から作られたものより、ヤギの乳で作られたもののほうが脂肪分が高く、味が濃厚なようです。

オリーブ

ギリシャに隣接していることもあってか、オリーブもよく食べられていて、オリーブ専門店があるくらいです。

黒いもの、緑色のもの、大きいもの、小さいもの、種があるもの、種が取ってあるもの、種を取ったあとに何か詰めてあるものなど、様々なオリーブが存在します。

野菜と果物

野菜や果物は、市場やスーパーマーケットに、国産のものから輸入のものまで、旬のものが豊富に出回ります。

「チュシュキ」と呼ばれるピーマンに似た野菜は、日本では見かけない野菜ですが、ブルガリアではよく食べられています。

パセリは、日本でよく食べられている葉の縮れたものではなく、平べったい葉のイタリアンパセリが、多く出回っています。

ヨーグルト

ブルガリアといえば、もちろんヨーグルトです。ヨーグルトは、そのまま食べるだけではなく、いろいろな料理にも使われています。

代表的なブルガリアの料理

ショプスカ・サラダ

ブルガリアでは、食事の際、サラダを食べながら「ラキア」というお酒を飲むことが多いです。サラダの中でも、最もポピュラーなのが、この「ショプスカ・サラダ」でしょう。

ブルガリア料理を出すレストランであれば、ほぼ必ずといっていいほど、メニューにのっています。家庭でも、よく作られます。

作り方は簡単で、カットしたトマト、きゅうり、タマネギ、チュシュキ(ピーマンに似た野菜)の上に、おろし金で削ったシーレネ(白チーズ)をたくさんのせるだけです。

ネギを入れることもありますし、白チーズの上にオリーブをのせることもあります。白チーズの塩味が効いていますが、好みによって、塩、オリーブオイル、ビネガーをかけて食べます。

スネジャンカ・サラダ

ヨーグルトとキュウリのサラダです。

ザルとキッチンペーパーなどを使って水切りして水分を減らしたヨーグルトに、刻んだキュウリ、クルミ、ニンニク、オイル、ディルなどを入れてあります。

スーパーマーケットなどで、出来合いのパックされたものを買うこともできます。

タラトール

キュウリとヨーグルトの冷製スープです。ヨーグルトと水を混ぜたものに、細かく刻むか、おろし金でおろすかしたキュウリと、クルミ、ニンニク、オイル、ディルが入っています。

パセリが入ることもあります。さっぱりと冷たく、夏に好まれるスープです。

「ギュヴェチェ(ギュヴェチ)」

肉や野菜をギュヴェチェ(ギュヴェチ)という土鍋に入れて蓋をし、オーブンで加熱した料理が、土鍋の名前と同じ「ギュヴェチェ(ギュヴェチ)」と呼ばれます。

ですから、一口に「ギュヴェチェ(ギュヴェチ)」と言っても、様々なレシピが存在します。

ムサカ

ジャガイモとひき肉とタマネギとトマトを混ぜて炒めたものを、耐熱容器に入れて、ヨーグルトとタマゴを混ぜたソースをかけて焼いたものです。

近隣諸国にも、同じ名前のよく似た料理がありますが、ブルガリアの「ムサカ」は、ソースにヨーグルトを使うのが特徴です。

焼いたチュシュキ

ブルガリアでは、チュシュキ(ピーマンに似た野菜)がよく食べられています。

調理法はいくつもありますが、とくにポピュラーなのは、焼いたチュシュキの皮をむいたものに、ニンニク、オリーブオイル、ビネガーをかけたものです。

ブルガリアには、「チュシュコペック」と呼ばれるチュシュキを焼くための特別な電化製品が存在し、多くの家庭に普及しています。

魚料理

肉に比べると、魚はあまり食べられないブルガリアですが、毎年12月6日には、大量に魚が食べられます。

この日は「ニクルデン(聖ニコライの日)」と呼ばれる日で、この日には、家族や親せき、友人などが集まって魚料理を食べるという習慣があります。

毎年11月末ごろから、スーパーマーケットや魚屋さんで、通常の何倍もの魚が売り出されます。中でも、伝統的によく食べられるのが「鯉」で、養殖された食用の黒っぽい「鯉」が大量に出回ります。

ツァツァ

ビールのおともにぴったりなのが、「ツァツァ」と呼ばれる小魚のフライです。魚屋さんや、スーパーマーケットの総菜コーナーで、揚げてあるものを買うことができます。

ピクルス

ブルガリアには、様々な種類の「ピクルス」があります。

きゅうり(ガーキン)だけではありません。ブロッコリー、ニンジン、青いトマト、ニンニク、マッシュルーム、オクラなど、日本では見かけないような「ピクルス」も売られています。

保存食

ブルガリアでは、家庭における保存食づくりが盛んです。

ピクルスやジャムはもちろん、コンポート、「焼いたチュシュキ」の瓶詰、トマトの瓶詰、丸ごとのキャベツを漬けたものなど、様々な保存食が作られています。

材料となる野菜や果物が安い夏の終わりごろから秋にかけて作られることが多く、その時期には、雑貨屋やスーパーに、瓶詰用の大小さまざまな瓶や、瓶の蓋、瓶の蓋をしめる道具などが並びます。

バニツァ

「バニツァ」というのは、パイのようなものです。薄く伸ばした生地に具を巻き込んで、オーブンで焼いてあります。家庭で作る場合は、売ってある薄いパイシートを使うのが便利です。

「バニツァ」で最もポピュラーな具は、シーレネ(白チーズ)です。シーレネといっしょにホウレン草が入っているものもあります。季節にもよりますが、リンゴやカボチャのバニツァもあります。

「バニツァ」といっしょによく飲まれる飲み物に、「ボザ」と「アイラン」があります

「ボザ」は、麦を使った発酵飲料で、ドロッとしていて、やや酸味があります。「アイラン」は、ヨーグルトを水で薄めて塩を入れたような飲み物で、インドの「ラッシー」によく似ています。

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