「クロアチアの料理」地域ごとに4種類に分類できます。

クロアチア料理

クロアチア料理の概要

クロアチア全土で見られる料理も存在しますが厳密にはクロアチア料理と一括りにすることはほぼ不可能に近いです。

その背景としてクロアチアは20世紀に至るまでオスマン帝国やオーストリア=ハンガリー二重帝国など様々な勢力に統治された歴史がそのうちのひとつとして挙げられることが多いです。

また、地理的に南北に細長い国土をもっており、さらにアドリア海に面する沿岸部と山の連なる内陸部とでは環境も大きく異なり、調理方法や食材などにもその違いが明確に表れています。

そのため、クロアチア料理は沿岸部に面するダルマチア地方のダルマチア料理、イストラ料理、ザグレブ料理、スラヴォニア料理の4種類に分けられることが多いです。

それぞれの特徴としてはダルマチア料理は沿岸部に位置する地理的背景から海鮮料理が多く、イストラ料理は美食の地とも称されるイストラ半島で海産物のみならず多種多様なトリュフもとれることからトリュフ料理でも知られています。

首都ザグレブを含む地域で主に食べられるザグレブ料理は肉やジャガイモなどを多用した料理が多いです。最後にスラヴォニア地方のスラヴォニア料理はとりわけ豚肉に特化した料理が多いのが特徴的です。

また、国境に近い地域ほど隣国の料理が食べられていることもしばしばあります。

よく使われる食材

先述した通り、使われる食材は地域によって大きく異なります。先ほどクロアチア料理を地域ごとに4種類に分類しましたので、それにそって使われる食材を紹介していきます。

ダルマチア料理

ダルマチア料理ではダルマチア地方がアドリア海に面していると共に沿岸が好漁場になっていることから漁業が盛んな地域になっています。

そのため、ダルマチア料理では沿岸で漁獲された海産物が中心的な食材になります。

イストラ料理

イストラ料理については前項でも言及したようにトリュフを使用した料理で有名ですが海にも面しているので海産物もまた同じく重要な食材になります。

ザグレブ料理

ザグレブ料理については沿岸部とは打って変わって主菜では肉類が中心的な食材になります。また、副菜ではジャガイモやニンジンなどのいわゆる根菜が中心的な食材になります。

スラヴォニア料理

スラヴォニア料理ですがこの地域の料理はハンガリーの影響を強く受けており、前述した豚肉に加えてパプリカも多用しているのが特徴的です。

これがスラヴォニア料理の中にはハンガリーで主に食べられるグヤーシュも含まれている所以なのです。

代表的なクロアチア料理

それでは早速具体的にどのような料理があるのか見ていきましょう!今回は奥深く、多様性に溢れるクロアチア料理の中でも特に代表的な料理について紹介していきます。

黒リゾット

クロアチア語でCrni rizottoと呼ばれる料理は直訳すると黒リゾットになるのですが文字通り黒いです。リゾットという名称からもこの料理はアドリア海を挟んで反対側のイタリアの影響を受けたものであることが覗えます。

なお、黒くなっているのは沿岸で漁獲されたイカのイカ墨に由来したもので、これはダルマチア地方に限らず沿岸部の広い範囲で食べられています。

ブロデット

ダルマチア地方を代表する料理で、沿岸で漁獲された海産物や野菜、ハーブなどを一緒に煮込んだシチューのような料理になります。

使われる海産物も様々で、沿岸でとれた魚やエビなどの甲殻類に留まらず挙句の果てにカエルまで使うところもあります。また、ウナギを使ったブロデットにも注目です。

なお、ブロデットを食べるときの主食はバレッタと呼ばれるコーンミールになるのですがバレッタという名称自体がイタリア語であることから同様にイタリアの影響を受けていたことがよく分かります。

サルマ

ザグレブを中心によく食べられるサルマはよくクロアチア風のロールキャベツとして言われることが多いですが厳密にはトルコから伝わってきた料理です。

このような料理はクロアチアのみならず周辺国でも似たものが見られます。特徴は米と挽肉を混ぜた具を3週間塩漬けにしたキャベツに包んだところでしょう。心地よい酸っぱさがたまらない料理です。

マネストラ

トリュフ料理ではないもののイストラ料理の顔のひとつとなっている肉やハーブなどで出汁をとった豆スープです。

マネストラは様々なバリエーションがありますが定番は主にトウモロコシ入りのものと塩漬けにして発行させたキャベツの漬物入りの2種類になります。

イスタルスキフジ

同じくイストラ料理で、今度はトリュフを使ったパスタ料理なります。

一見マカロニなどのように見える形が特徴のフジ(Fuzi)と呼ばれるパスタはイストラ半島でよく使われるパスタになります。トリュフの他にも肉やキノコ、海産物など、多種多様な具材を使用します。

ペカ

ザグレブ料理の定番です。大きな鍋の中でゴロゴロな肉や根菜、場合によってはさらに海産物まで加えて一度に焼いてしまう様は豪快の一言に尽きます。ペカは日本の鍋のような感覚で好みによって何でも入れてもいいというところもまた特徴的です。

グヤーシュ

スラヴォニア料理であると共に隣国ハンガリーから伝わってきた料理でもあります。

これは豚肉や野菜などの具材をパプリカベースのスープで煮込んでいくシチューのような料理で、これはスラヴォニア地方がパプリカの名産地であることにも由来している料理でもあります。

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