「エルサルバドルの料理」スペイン植民地時代にもたらされた料理が広く食べられている。

エルサルバドル

エルサルバドル料理の概要

中央アメリカに位置する、エルサルバドル。北西側にはグアテマラが、そして北東側にはホンジュラスがあり、南側は太平洋に面しています。

そんなエルサルバドルは、南米の中ではもっとも面積が小さく、日本の四国ほどの大きさの国なんです。小さい国ではありますが人口はとても多く、人口密度は南米でもトップクラスとなっています。

世界遺産に登録されている「ホヤ・デ・セレン遺跡」をはじめ、「コアテペケ湖」や「タスマル遺跡」など観光スポットも多いエルサルバドルです。

治安がとても悪いということでも知られています。エルサルバドルはギャングの活動が活発で、殺人事件の発生率は世界中でもっとも多くなっているんですよ。

そんなエルサルバドルでは、いったいどのような料理が食べられているのでしょうか?

エルサルバドルで主食とされているのが、トウモロコシの粉やライス、調理用のプランテーン・バナナなどです。メインディッシュには、チキンやポークなどを使った肉料理のほか、豆類を使ったおかずなどもよく食べられています。

エルサルバドルはカリブ海と接していないということもあって、カリブ海沿岸地域に見られる黒人たちの食文化とは異なった特徴があるんです。

また、内戦や紛争が続いてきた中で先住民たちの食文化が廃れてしまい、以前エルサルバドルで見られていた伝統的な料理はほとんど残っていないという悲しい実情もあります。

そういった事情があり、現在のエルサルバドルではスペイン植民地時代にもたらされた料理が広く食べられています。

よく使われる食材

トウモロコシ

エルサルバドルの主食のひとつであるトウモロコシは、大抵の場合「マイス」という粉にしてから使われています。特にエルサルバドルでは、マイスで「トルティージャ」を作って食べることが一般的です。

ライス(アロース)

トウモロコシほどではありませんが、エルサルバドルではライスも料理によく使われています。エルサルバドルでは「アロース」と呼ばれ、炊いたものを肉料理などの付け合わせにするのが普通です。

プランテーン・バナナ

プランテーン・バナナとは、中央アメリカやアフリカ、東南アジアなどでも広く食べられている調理用のバナナのことです。

日本でよく食べられている黄色いバナナとは違って、甘みがなく調理してから食べるのが普通です。

エルサルバドルでは茹でてつぶしたり、フライにしたりして食べられています。ジャガイモのようなほくほくとした食感と、ほのかなバナナの香りが特徴です。

野菜類

エルサルバドル料理に欠かせないのが、トマト、ジャガイモ、タマネギなどの野菜類です。煮込み料理のほか、付け合わせなどにもよく使われています。

豆類

エルサルバドル料理には、豆類も欠かせません。

特に「フリホーレス」と呼ばれているインゲンマメはエルサルバドル料理に頻繁に使われています。

代表的なエルサルバドルの料理

トルティージャ

エルサルバドルの主食のひとつが、トウモロコシの粉マイスから作られているトルティージャです。

マイスを水で溶いたものを薄く焼き、生地にします。その中に、肉料理や豆料理、野菜などを包んでいただきます。日本でもレストランなどで食べることができますよね。

ププサ

ププサは、エルサルバドルを代表する料理のひとつです。

先ほどご紹介したトルティージャと同じ材料で作った薄焼きの生地の中に、ジャガイモやチーズなどを詰めてから焼いて作ります。

トルティージャの豪華版のようなイメージで、とっても美味しいですよ。ププサ専門のレストランや屋台なども、エルサルバドルではよく見かけます。

アロースネグリット

アロースネグリットは、クロマメとタマネギ、ニンニク、ピーマンなどで作るフライドライスの一種です。エルサルバドルでは、よく食べられている料理のひとつです。

アルボンディガス

アルボンディガスは、エルサルバドルの家庭でよく作られている煮込み料理です。もともとはスペインの料理ですが、スペイン植民地時代からエルサルバドルでも親しまれるようになりました。

材料は、ミンチ、タマネギ、トマト、ニンニク、オリーブオイル、卵などです。ミンチ、タマネギ、卵などを使って小さめのミートボールを作り、それをトマトベースのソースで煮込んだものです。

パパコンウェボ

パパコンウェボは、エルサルバドルでよく食べられている卵料理です。トマトやジャガイモをたっぷりと使った、スクランブルエッグのようなものです。

フリホーレス(フリホレス)

フリホーレスとは「インゲンマメ」のことを指しますが、インゲンマメを使った料理のこともこう呼ぶ場合があります。

エルサルバドルのフリホーレスは、インゲンマメをオリーブオイルや塩、ニンニク、ハーブ、スパイスなどで煮込んでペースト状にしたものです。

トルティージャにのせて食べたり、ププサの具材にしたりして食べます。「フリホレス」とも呼ばれており、エルサルバドルだけでなくメキシコやブラジルなどでもよく食べられています。

ポジョアサード

ポジョアサードは、チキンを焼いたシンプルな料理です。「ポジョ」というのは、スペイン語で「チキン」のことです。

エルサルバドルでは大人気のメインディッシュで、ファストフード店などでもよく売られています。

クルティド

クルティドは、エルサルバドル全域でよく見かけるサイドディッシュのひとつです。材料は、キャベツとビネガーです。レストランによっては、日本のおつけもの感覚で無料でついてくる場合もあります。

いわゆるザワークラウト(キャベツの酢漬け)のような料理です。肉料理の付け合わせによく登場します。

エンサラーダ

エンサラーダは、エルサルバドルのサラダです。もちろんトマトやキャベツなどの野菜を使ったものもありますが、エルサルバドルのエンサラーダにはフルーツも入っているというのが特徴です。

また、フルーツが入った甘いドリンクのことをさしてエンサラーダと呼ぶ場合もあるんです。このドリンクのエンサラーダは、ビニール袋に入った状態で屋台などで売られていますよ。

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