「ギリシャの料理」オリーブの生産量や消費量が多い。

ギリシャ料理

ギリシャ料理の概要

ギリシャは古代史では有名な国です。パルテノン神殿があり、古代遺跡も多く、また有名なギリシャ神話が作られた場所。

さらにヨーロッパ文化の発祥の地として知られています。その場所は地中海の東寄りに位置し、隣はトルコが接しており、ヨーロッパとアジアとの境目がすぐそばにあります。

そんなギリシャの料理にはどんなものがあるでしょうか?

ギリシャとはどんな国?

ギリシャ料理を語る前に、ギリシャとはどんな国かをあらかじめ解説しましょう。

前述の通り、ギリシャは古代ではまさに栄光の極みでした。しかしその古代ギリシャは都市国家の抗争で衰退し、やがてローマに支配されます。

ローマが滅んだ後は約千年間もの間、東ローマ帝国という名前でギリシャ人の国を作り再び繁栄しますが、それは古代ギリシャとは似てもにつかないキリスト教の宗教国家でした。

それも徐々に衰退し、やがて隣のオスマントルコ帝国に占領されます。こうして古代の栄光は完全に消え失せ、ギリシャ人はトルコ人の支配下に置かれます。

以降、ギリシャは数百年間、異文化であるムスリムのトルコ文化の風に晒されます。

結果、かつては古代の文明の発祥地だったにも関わらず、現在のギリシャは弱小国と化し、文化的にはヨーロッパ文化とトルコ文化の従属国と言っていい状態になってしまいした。

ギリシャ料理とは?

前述したとおり、古代ギリシャと現代のギリシャ料理とほとんど関係ないのが実情で、自らが生んだ子供のようなヨーロッパ諸国や、それのみならず異文化であるムスリム文化圏のトルコの食文化の影響されています。

ギリシャやトルコ、南欧、北アフリカの料理は「地中海料理」として一つにくくられる場合があります。

地中海料理は主に羊やヤギの肉、野菜類、魚介類にオリーブなどをふんだんに使ったものを指しますが、ギリシャの場合はトルコと見分けが付かない料理まで存在します。

そのためお互いが発祥地を主張していたりする場合もあり、ギリシャとトルコの文化面での対立騒ぎに発展したりすることもあります。

トルコ料理との特徴の違いが見られるものもあります。ギリシャはトルコよりオリーブの生産量や消費量が多いです。そのためギリシャ料理にはトルコ料理よりもオリーブオイルがふんだんに加えられるのが特徴です。

またエーゲ海の海岸線が複雑に入り組んでおり、日本で言えば三陸や瀬戸内海のような地形をしております。このため漁場が豊富に存在する漁業国です。それゆえギリシャはトルコより魚介類の料理に恵まれています。

それらギリシャ独自の食文化にトルコ料理の影響を強く受けながら、かつ自らが生んだヨーロッパ発祥のテイストも存在するのがギリシャ料理と言えるでしょう。

ギリシャ料理の食材

 ・オリーブオイル

ギリシャは地中海沿岸の国です。地中海に面した国ではどこでもオリーブオイルが多く生産されています。

しかしその中でもギリシャのオリーブオイルの生産量は他のどの国よりもトップレベルです。しかもその品質と味は世界でも最高級の評価を受けているとされています。

特に有名なのがエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルというものであり、ギリシャのフラッグシップ的なオリーブオイルになっています。ギリシャ国内ではどの料理にもそのような美味で品質の高いオリーブオイルが他国よりもふんだんに使われているため、まさにギリシャ料理の印象を決めているものといえるでしょう。

またオイルだけではなく、オリーブの果実そのものが料理に出されることも頻繁にあります。

ギリシャ料理の食材と言えばオリーブ(オイル)、と合い言葉のように覚えておくほどの価値はあるでしょう。

野菜や果物類

ギリシャは野菜や果物類が豊富です。

野菜は一般的なトマトやレタスなどが使われます。いっぽう果物はレモンやぶどうが特に多く使われるのが特徴とされています。

レモンは果汁としてさまざま食材に添加されます。また食べるときにかける物としてレモンを切ったものが料理の脇に置かれたりと、オリーブオイルと並んでギリシャの食材の印象を決める代表になっています。

ぶどうはギリシャでは4000年前から栽培されていたとされるほど古い食材で、主にワインに使われています。

豊富な魚介類

ギリシャは前述の通り、複雑な海岸線のエーゲ海に面した漁場に恵まれた国です。

ギリシャ正教の教義によって肉食を忌む期間が存在するため、かつてはタンパク源を家畜の肉の代わりに魚で取っていたという歴史があります。

羊や山羊の肉

ギリシャはトルコ人ムスリムの文化圏にあったせいか、豚はあまり見られず、羊や山羊の牧畜が盛んであり、それらの肉や乳製品を使った料理が多く見られます。

代表的なギリシャ料理

ムサカ

ムサカとは、外見はグラタンそっくりの料理です。

グラタンと違うのはチーズの下には挽肉や野菜類が入っていること。野菜はタマネギ・ナス・じゃがいもなどが、肉と一緒に重ねられます。

鍋にして出されるのが普通で、集団で取って食べるものです。肉と野菜の栄養素を同時にとれるので、ギリシャでは最もポピュラーで定番の料理になっています。

イェミスタ

イェミスタは、野菜の中身をくりぬき、挽肉や米をそこに突っ込んでオーブンで焼いた物です。野菜にはトマトやナスなどが使われます。

まるでお椀の代わりにトマトやナスを使うような見た目がする料理です。

タラモサラダ

タラモサラダは世界的にも有名です。

魚の卵にレモンの果汁やオリーブオイル、マッシュポテトなどを混ぜ合わせます。お好みでヨーグルトを加えたりして、パンにジャム感覚でつけて食べるのが普通です。

ギリシャワイン

ギリシャは地中海特有の気候ゆえに全国的にブドウ作りが盛んであり、ワインの生産地としても知られています。

ギリシャワインは4000年前から作られていたとも言われています。フランスなどと比べると有名ではありませんが、高品質のワインが大量に生産されています。

ギリシャは古代史で有名な歴史感あふれる国です。現在では、トルコなど他の地中海沿岸の国と同じような印象の料理が多いのが実情です。

しかし一見同じ料理に見えても、ギリシャ料理には遥か古代ギリシャの栄光のかすかな残り香がスパイスとして感じられるのではないでしょうか。

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