アイルランド料理の概要
グレートブリテン島の左側にある国で、アイルランドの北部には北アイルランドがありますが、この北アイルランドはイギリスになります。
ここでは、そんなアイルランドの料理について紹介していきます。
アイルランドではじゃがいもとパンが主食となっており、豚肉や羊肉、牛肉が多く用いられています。魚介類が豊富に取れるということもあり、魚介類も多く愛されています。鮭や甲殻類もよく食べられており、カキも親しまれています。
とても寒い地域なので、寒い地域でも元気に育つジャガイモやキャベツ、玉ねぎなどが愛されています。
伝統料理を作る上でジャガイモと乳製品は欠かせないと言われており、じゃがいもで煮たシチューのような食材が作られます。
アイルランドでよく食べられているパンはイーストの代わりに重曹を加えた無発酵のものになります。
朝食はベーコンの油で焼いたベーコンと卵、それにソーセージを加えたものが多く愛されており、フライドポテトがつくこともあります。
アイルランド料理で使われる食材
そのようなアイルランドでは、シンプルで伝統的だと思われる家庭料理、そしてホテルなどで提供されている現代的な料理と2つに分けることができます。
アイルランドはイギリスに近いため、イギリスから影響を受けた料理も多く存在します。
じゃがいも
アイルランドでは、先ほども述べた通りじゃがいもが多く使われています。
ヨーロッパというとじゃがいもだと思う人もいるのではないでしょうか。アイルランドでは19世紀にじゃがいも飢饉が起こっており、じゃがいもが収穫できなかったことで飢饉が起こったということもよく知られています。
ここからも分かる通り、アイルランドではジャガイモがとても重宝されています。レストランではマッシュポテトやフライドポテトがついてくることも多く、それにカレーソースやガーリックマヨネーズなどのソースがトッピングされることも珍しくありません。
フライドポテトはアイルランドではチップス、あるいはクリスプス、と呼ばれます。いうまでもなく、フィッシュアンドチップスも有名です。
乳製品
乳製品も多く使われています。
ジャガイモと乳製品はアイルランドの食事には欠かせないものであると言われており、例えばパンに塗るバターやクリームもミルクがたっぷり含まれているため、非常に濃厚でおいしいと考えられているのです。
代表的なアイルランドの料理
アイリッシュシチュー
アイルランドの伝統料理と言えば、このアイリッシュシチューが有名です。
ラム肉を使っており、それにジャガイモやニンジン、玉ねぎなど、日本のシチューと同じような食材を加えてそこにタイムというハーブを入れて煮込んでいきます。具材が大きいという特徴があり、ポトフに似た感じの料理だと言えるでしょう。
冷えた日には特に作る人が多いと言われており、安心できる郷土料理として親しまれています。
フィッシュアンドチップス
フィッシュアンドチップスというとイギリスの料理ではないかと感じる人もいるかもしれませんが、これはアイルランドでも定番の料理です。
チップスというのはフライドポテトを指しており、アイルランドではこれにソルトとビネガーをかけて食べるという食べ方が一般的です。
国によってはケチャップやマヨネーズが使われることもありますが、アイルランドでは塩とお酢、という組み合わせなのです。さっぱりした味になっており、お店などでも多く売れています。
ギネスシチュー
ギネスというビールはアイルランドの名物ですが、このビールを使ってじっくり煮込んだシチューがギネスシチューになります。
アイリッシュシチューは羊の肉を使いますが、ギネスシチューでは牛肉を使います。
ソーダブレッド
先ほど、発酵していないパンがアイルランドでは親しまれているという話をしましたが、そのパンのことをソーダブレッドといいます。
普通のパンは酵母菌を使って発酵させていますが、このソーダブレッドは小麦粉と卵、塩、ベーキングパウダーを使って焼き上げたものになります。手作りをして、自宅でパンを食べるという人も珍しくありません。
このソーダブレッドはシチューやスープととても相性が良く、これにアイルランドで作られたミルクのバターを塗って食べるという方法はとても一般的です。
日本はバターが高いため、マーガリンを使うことが多いですが、アイルランドは酪農が盛んでバターが安いため、家庭でも一般的に食べられているのです。
アイリッシュブレックファースト
ベーコン、ソーセージ、目玉焼きなどにソーダブレッドやマッシュルーム、トマトやプディングを盛り付けた食事がアイリッシュブレックファーストになります。
プディングには2種類あって、豚肉と玉葱、オートミール、ハーブを豚の血液で固めたソースのことをブラックプディング、血が入っていないものであればホワイトプディングと呼ばれます。
血液と聞くとなんだか抵抗がある人もいるかもしれませんが、これはアイルランドに限らずヨーロッパで広く親しまれているものであり、意外に食べやすいです。
シェパーズパイ
スパーズ杯というのは羊のひき肉を使ったミートソースにマッシュポテトをのせてオーブンで焼いたパイになります。ラザニアなどに似ていますがさっぱりしており、日本人にも人気があります。
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