「ジャマイカの料理」バーベキュー発祥の地

ジャマイカ料理

ジャマイカ料理の概要

ジャマイカとはカリブ海諸国の中でも独特な文化をもつ、ハイチやキューバの近隣にある国です。カリブ海という海があり、山がちで緑が多く、農業が盛んで作物が採れる為、ジャマイカ料理は食べるものの種類が多いのも特徴的です。

ジャマイカが元々は植民地だったという事もあり、スペインやイギリスの料理文化の影響もあるようです。

ジャマイカ料理で使われる食材と料理

バーベキューの発祥

具体的にジャマイカ料理といえば、よく知られているのはジャークミートです。肉の種類は特にチキン、続いてポークが親しまれています。

その味付けとしては、ジャマイカの先住民が編み出したと言われており、日本でも馴染みのあるナツメグやシナモン、にんにく、こしょうなどのあらゆるスパイスを調合し、そこに漬けたチキンや豚肉を豪快に焼いて食べるそうです。

こういった料理が生まれた背景にあるのは、過酷な奴隷環境から山の中に逃れた黒人達が作っていた料理が現在まで残っている為です。

山に自生するタイムなどのスパイス風味を利用して、野生の鳥や豚の肉をスパイシーで香り立つ香辛料で調理していたのです。

また、バーベキューという言葉も、先住民タイノー族のbarabicuという単語に由来する、すなわちジャマイカの焼肉調理が語源という説が有力であり、移動式のドラム缶で野外で豪快に調理をするのも、バーベキューの発祥と言えます。

アキーの木の実

肉料理の他にも、熟す前に食べると死ぬともいわれる猛毒を持つアキーの木の実を添えた、ソルトフィッシュ(塩漬けした干タラ)と言われる料理があります。

ちなみにアキーの木は西アフリカ原産の木で、黄色い果実に黒い種が特徴的な果実ですが、この実を食べるのはジャマイカだけだとも言われています。

イギリス領時代のインド人労働者から伝わったカレー

さらに、イギリスのコーニッシュパスティーが由来の野菜や肉を詰めたパンや、プランテーンと呼ばれる調理用の青バナナ、イギリス領時代にインドから労働者として連れて来られた人々が伝えたカレーなども食べられています。

主食となる炭水化物

主食となる炭水化物は、ごはんをはじめ、ヤムと呼ばれる茹でたヤムイモや、ダンプリンと呼ばれる小麦粉を固く練ってゆでたもの、プランテンと呼ばれる甘くない料理用バナナを使った料理があります。ごはんには豆を混ぜて、ココナッツ風味にした料理も親しまれているのだとか。

ラスタファリアン

また、ジャマイカと言えば有名なのは、ボブ・マーレィですが、彼が広めたラスタファリズムを信仰する人々の間ではアイタルフードが親しまれており、本格的なラスタファリアンは菜食主義者なのです。アイタルとさ天然や無添加の意味で、天然のハーブや肉類が入らず、野菜中心で豆類やイモ類だけで作られており、アイタルシチューなどが広く知られています。

コーヒーの産地

日本でも有名なブルーマウンテンに代表される高品質なコーヒーもジャマイカ産のコーヒー豆を使用しています。

しかし、ブルーマウンテンに至っては日本に輸出される為、ジャマイカ人はあまり口にせず、代わりにハイマウンテンなどの銘柄のコーヒーがスーパーに出回っています。

ジャマイカ産の生姜

また、日本のウィルキンソンジンジャーエールにジャマイカ産の生姜が使われている様に、ジャマイカ産の生姜は元気になるような刺激がある為、ジンジャービールといいつつノンアルコールのドリンクがポピュラーです。

ドリンク

他にも、サトウキビのお酒であるラム酒やソレルと呼ばれる甘酸っぱいお茶、ミントやレモングラスなどにお湯を注ぐブッシュティー、よくテレビで見かけるココナッツにそのままストローをさしたココナッツジュースなど様々なドリンクが親しまれています。 

スパイス

風味付けの主役はやはりスパイスで、タイム、ピメント、スコッチボネット(唐辛子)は特に一般家庭でも使用頻度が高いスパイスです。

特に、スコッチボネットは香りが極めて素晴らしい唐辛子で、料理に良い風味と辛味をつけるものです。その他にもブラックペッパーやにんにく、生姜、緑黄色野菜やトマトは、ジャマイカ料理でよく登場する素材です。

食事のスタイル

ジャマイカの食事のスタイルとしては、家庭ではワンプレートスタイルで、主食とおかずと野菜を盛り付けるのが一般的です。

また屋台やお店では、日本と同様テイクアウトなどの文化もあり、簡易的な入れ物で持ち帰る事も出来ます。

またテイクアウトの代表格は国民食ともいえる「パティ」です。この料理は、中身はビーフのとろとろ煮やチキン、野菜が入っておりパイ生地に包まれています。時にはロブスターなど驚きの高級食材が入っていることも、お店によってはあるのだそうです。

また、ジャマイカ人は金曜日には料理をせず外食をする文化もあるそうです。その為、家族や友達とのパーティーやイベントも金曜日に多く、ジャマイカならではの料理屋台が出ていて、様々な料理を楽しむことができます。

そして土曜日は軽くスープ料理で、日曜日には料理を再開してご馳走を頂くという習慣がある様です。

様々な料理が国民の間で浸透

山、海、畑など自然の食材が豊富であることから、料理や使用される食材の幅も広く、歴史的背景から様々な料理が国民の間で浸透し、現在もなお親しまれています。

日本で暮らす私達は多国籍料理に触れる機会もありますが、ジャマイカ料理を知っているという人は少ないのではないでしょうか。

日本でもジャマイカ料理専門店を楽しめるお店は少数ではありますが、存在しています。そのスパイシーで独特な味付けと世界観を、ぜひ試してみてください。

コメント