「カザフスタンの料理」世界でもっとも大きな内陸国の料理です。

カザフスタン料理

カザフスタン料理の概要

中央アジアに位置する、カザフスタン共和国。旧ソ連に属していた、世界でもっとも大きな内陸国です。カザフスタンの国土は、そのほとんどが砂漠で覆われています。

国民のおよそ70%がイスラム教を信仰しており、それ以外の国民はロシア正教や仏教などを信仰しています。

そんなカザフスタンでは、一体どのような料理が食べられているのでしょうか?
今回は、カザフスタンの料理についてご紹介します。

カザフスタンの主食

カザフスタンで主食として食べられているのが、小麦粉を使ったパン類や麺類などです。米を使った料理や小麦粉で作った餃子類なども、よく食べられています。

カザフスタンは旧ソ連に属していたということもあって、ロシア料理の面影を垣間見ることができます。副菜としてよく食べられている料理には、ロシア料理の影響を感じられるものも多数あります。

ただし、カザフスタン人のおよそ70%がイスラム教徒だということもあって、肉料理には主にラムやマトンなどの羊肉のほか、馬肉や牛肉などがよく食べられています。
イスラム教では、豚は不浄のものだと考えているため、豚肉を食べるのはタブーとされています。

また、カザフスタンの人々は長い間遊牧民として生活を送ってきたため、長期保存に便利なフィールミョルク(サワーミルク)や肉類の塩漬け、ドライにした肉類なども頻繁に食べています。

よく使われる食材

小麦粉

カザフスタンの主食には、主に小麦粉が使われています。小麦粉で作ったパンや、餃子、うどんのような麺料理などがよく食べられています。

カザフスタンでは、米もよく食べられています。日本のように炊いて使うこともあります。
ただし、その場合は煮込み料理やスープなどを米にかけて食べたり、具を混ぜた炊き込みご飯にしていただくのが一般的です。

牛肉

カザフスタンの料理には、肉が欠かせません。カザフスタン人の約7割がイスラム教徒であるため、豚肉を食べることはありませんが、牛肉はカザフスタン料理に頻繁に使われています。カザフスタンでは、チキンよりもやはり牛肉が料理に使われることが多くなっています。

ラムやマトンなどの羊肉

多くのイスラム圏の国がそうであるように、カザフスタンでもラムやマトンなどの羊肉がよく使われています。

馬肉

カザフスタンでは、馬肉も頻繁に料理に使われています。これは、カザフスタン人が遊牧生活を送っていた頃の名残りです。

ジャガイモ

カザフスタンの副菜には、よくジャガイモが使われています。これも、カザフスタン人が遊牧生活を送っていた頃の名残りのひとつで、ジャガイモは長期保存が可能だからです。

ニンジン

ニンジンもカザフスタン料理の副菜によく登場します。

トマト

トマトも副菜によく使われています。煮込み料理などに使うことが多くなっています。

代表的なカザフスタンの料理

ベシバルマック(カザクシャ・エト)

カザフスタンの料理といってまず真っ先に挙げられるのが、この「ベシバルマック」です。
ベシバルマックとは、カザフスタンをはじめ主に中央アジアでよく食べられている伝統料理です。

材料は、ラム肉と小麦粉で作ったうどんのような平たい麺です。カザフスタンでは、「カザクシャ・エト」と呼ばれることもあります。これは、「カザフスタンの肉」という意味であり、カザフスタン人たちはこの料理を誇りに思っています。

ちなみに「ベシバルマック」とは「5本指」という意味を持っており、古くは5本の指を使って手づかみで食べていたことに由来しています。

カズィ

「カズィ」とは、馬の肉を使って作ったソーセージのことです。カザフスタンで人気のある料理のひとつです。

キルマイ

「キルマイ」もカザフスタンで人気のあるソーセージのひとつです。ただし、こちらはブラッドソーセージで主に馬やラム、マトン、牛などの血やニンニクなどを混ぜ合わせて作ります。

ウルペルシェク

馬の心臓や脂身などを煮込んで作る料理です。アイヌ民族の間でもよく食べられている、伝統料理のひとつです。

クイルダク

「クイルダク」は、カザフスタンだけでなくキルギスなどの中央アジアで古くから親しまれている伝統料理です。

材料は、牛肉や牛のモツ、レバー、ジャガイモ、ニンジン、トマト、タマネギ、ニンニクなどです。こういった材料を炒めた料理です。

ディルなどのハーブやスパイスを加えるのが一般的です。日本でいう、「モツ煮込み」のようなイメージの料理です。

パラウ

「パラウ」は、フライドライスの一種です。カザフスタンだけでなく、タジキスタンでもよく食べられています。米にニンジンやタマネギ、ラムやマトンなどを入れて作ります。

ナン

インド料理として有名な「ナン」ですが、カザフスタンでもよく作られています。小麦粉を使って作ります。

サムサ

もともとはインド料理だった「サムサ」ですが、カザフスタンでも古くから食べられています。小麦粉で作った生地の中にジャガイモやひき肉、タマネギなどの具材を詰め、油で揚げた料理です。

マンティ

小麦粉を使って作る蒸し餃子です。サイズが大きいのが特徴です。

ラグマン

小麦粉で作った平たいうどんのような麺に、トマトベースのソースをかけていただく料理です。トマトソースには、ひき肉や野菜を加えるのが一般的です。

ガンファン

炊いた米に、ラグマンにかけるトマトベースのソースをかけた料理です。

キムチ

意外ですが、カザフスタンではキムチを頻繁に食べます。カザフスタンでも日本と同じように「キムチ」と呼ばれています。路上などでもよく売られています。

これは、第二次大戦中に韓国人が旧ソ連に強制移住させられたという歴史があり、その当時の韓国人の食文化の影響を受けているものです。主に魚やニンジンを使ったキムチが一般的です。

シュバットとクムズ

「シュバット」は、ラクダのミルクから作るお酒です。馬のミルクから作る「クムズ」というお酒も存在します。

どちらもカザフスタンでは古くから飲まれているもので、現在でもとても人気があります。
濃厚な味わいで栄養があり、観光客のお土産物としても人気があります。

ボトルにはラクダや馬の絵がついているので、すぐにわかります。

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