「コソボの料理」バルカン半島の中部に位置する内陸国。

コソボ料理

コソボの料理の概要

バルカン半島の中部に位置する、コソボ共和国。セルビア、北マケドニア、アルバニア、モンテネグロに挟まれた、小さな内陸国です。

コソボと言ってまず真っ先に思い浮かぶのは、1998年から翌1999年までおこなわれていた「コソボ紛争」なのではないでしょうか?

コソボ紛争のイメージがあり治安が悪いと思われがちな国ですが、一部の地域を除いては現在のところだいぶ治安も安定しています。

そんなコソボでは、いったいどのような料理が食べられているのでしょうか?

アルバニア人の主食

コソボに住んでいる国民の約90%が、アルバニア人です(残りはセルビア人などが住んでいます)。アルバニア人が主食としているのは、パンやパイなどです。

パンにはさまざまな種類がありますが、日本でもおなじみのクロワッサンやバゲットなどが好んで食べられています。

パイの種類も多く、チーズやミンチ、ヨーグルト、ホウレンソウを詰めたものなど、多種多様です。

メインディッシュとなるのは、肉料理や魚料理などです。魚料理よりも、肉料理が多い傾向にあります。ただし、宗教上禁止されている豚肉はほとんど見かけません。肉料理だけでなく、サラダなどの種類も豊富です。

では、早速コソボ料理によく使われる食材と、コソボの代表料理をご紹介したいと思います。

よく使われる食材

パン

コソボで暮らすアルバニア人の主食のひとつが、パンです。

クロワッサンやバゲットなど日本人になじみ深いもののほか、「キフリ」と呼ばれるロールパンやライ麦パン、トウモロコシ粉で作ったパンなどが一般的です。

ちなみにキフリは、コソボだけでなくバルカン半島やヨーロッパなどでも古くから食べられているパンです。クロワッサンと同様に三日月の形をしていますが、食感は異なっており、日本で言うハード系のロールパンに近いイメージです。

肉類

ビーフのほか、ラムやマトンなどもよく使われています。また、肉を加工した伝統的なソーセージなども有名です。

アルバニア人は基本的にイスラム教徒ですので、イスラム教で不浄とされている豚の肉は食べません。

チーズなどの乳製品

コソボでは、チーズなどの乳製品も料理によく使われています。牛乳から作るチーズはもちろんのこと、ヤギのチーズなども有名です。

チーズのほか、ヨーグルトや牛乳なども頻繁に使われています。

野菜類

コソボではキャベツ、ジャガイモ、トマト、キュウリ、ホウレンソウなどの野菜類も料理によく使われています。

ただし、冬場は野菜がとれませんので、夏の間にとれた野菜を酢漬けや塩漬けにしたものなどを食べるという傾向があります。

代表的なコソボの料理

ブレク

ブレクは、コソボの家庭でよく食べられている料理のひとつです。もともとはトルコで生まれた料理ですが、コソボやギリシャのほか、ブルガリアなどでも食べられています。

ブレクは、パイの一種で小麦粉などで作った生地の中にミンチやチーズ、ジャガイモなどを詰めて焼き上げます。

コソボでは「ブレク」と呼ばれることが多いのですが、周辺の国々では呼び方が違っており「ボレク」、「ピロク」、「ブリーク」などとも呼ばれています。

フリア

フリアも、コソボでよく食べられているパイ料理で、アルバニア人の伝統料理のひとつです。

生地は、小麦粉と水などで作ります。窯の中で一枚ずつ蒸し焼きにしながら作っていき、そのパイをどんどん重ねていくのが特徴です。

一枚の生地が出来上がるごとに、その都度バターを塗り重ねていくので、焼きあがるまでに2~3時間かかることもしばしば。時間のかかる料理ですが、アルバニア人はみんなこのパイが大好きです。

ケバブ(チェヴァプチチ)

世界各国で食べられているケバブですが、コソボのケバブは日本人が知っているケバブとは少し趣が違っています。

コソボのケバブは、日本で言うソーセージのような感じです。少し小さめのソーセージで、屋台などでもよく見かけます。

基本的にはコソボのケバブには皮はなく、牛肉やラム、マトン肉などで作られています。コソボでは「チェヴァプチチ」とも呼ばれています。

こういった形状のケバブは、コソボだけでなく、ブルガリアやセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナなどでも頻繁に食べられています。

キョフテ(コフタ、コフテ)

キョフテは、コソボでよく食べられているミートボールです。牛肉やマトン、ラムなどを使って作ります。日本のミートボールは甘辛い味付けですが、キョフテはさっぱりかつ、スパイシーな味わいが特徴です。

「コフタ」や「コフテ」とも呼ばれています。コソボだけでなく、アフガニスタンやギリシャ、マケドニア、バングラデッシュ、ボスニア・ヘルツェゴビナなどでも古くから食べられています。

ドルマ

ドルマは、コソボだけでなく、トルコやアゼルバイジャン、ギリシャ、アルジェリアなどでも食べられている肉料理です。

国によって形や作り方が違っているのですが、コソボでは主にピーマンや大きなシシトウにミンチやライスを詰めて焼いて作ります。

日本で言う、「ピーマンの肉詰め」に近いメインディッシュのひとつです。

バクラヴァ

バクラヴァは、コソボで古くから食べられているデザートのひとつです。コソボではもちろん、トルコやアゼルバイジャン、ロシアなどでも人気です。

小麦粉と水から作る「フィロ」というパイのような生地に、クルミやヘーゼルナッツなどのナッツ類を挟んで焼き上げ、最後にハチミツやローズウォーターやレモンなどから作る甘いシロップをかけた料理です。

先ほどご紹介した「フリア」と同じように、ミルフィーユのように何層も生地を重ねながら作る場合もあります。

クレムシュニテ

クレムシュニテは、コソボだけでなくクロアチアやスロヴェニアなどでも親しまれている伝統的なデザートです。

サクサクのパイ生地の中に、固めにホイップしたカスタードクリームやバニラクリームなどを挟んだケーキです。

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