「クエートの料理」ペルシャ湾の新鮮なシーフードを用いる

クエート料理

クエート料理の概要

クエート料理は中東諸国の他の国と比較し、シーフードが多いのが特徴です。

ただし、その歴史的な背景から、アラビア料理、ペルシャ料理、そしてインド料理や地中海料理などの影響を受けたものとなっています。

主食は米でバスマティと呼ばれるインドで作られているインディカ種の芳香米(香りの強い品種の米)を用いています。

代表的な料理はペルシャ湾の新鮮なシーフードを用いたものが多くありますが、それ以外のものとして今紹介したバスマティ米をスパイスで味付けし、鶏肉または羊肉で調理されたビリヤニ、カブサ(マックブー)と呼ばれるパエリアのような米料理です。

中東諸国の西側ではまれにイスラム教の戒律を破り豚肉が食べられますが、クエートでは厳格に制限されており、食卓に並ぶことはまずありません。

イラン人が経営するパン屋

パンは、平たく焼かれたものが食され、クブズと呼ばれています。

特別なオーブンで焼いた大きなフラットブレッドで、ゴマをトッピングすることがよくあります。

また、このパンとは直接関係ありませんが、クエートのパン屋は主にイラン人が経営していることが多く、イランのクブズ(フブズ・イーラーニー)と呼ばれることもあるパンです。

また、このパンには時折マヤワと呼ばれる辛みのある魚醤をかけて食べることもあります。

お菓子

お菓子は小麦粉やサフラン、ナッツ、ナツメヤシなどの植物性の材料から作られることが多くバターやゼラチンなどは用いられることはそこまで多くはありません。

食後のお茶

そして食事の終わりには必ずと言っていいほどデーツ(ナツメヤシ、遊牧民は主食とすることもある)と温かい茶が出されます。

海外からの労働力に依存

基本的な料理のスタイルはこういった傾向なのですが、クエートは海外からの労働力に依存しており、その影響から実際はかなり国際色の豊かなものとなっています(特にインド系の料理が強い)。

よく使われる食材

よく使われる食材として、魚、米、小麦、肉、野菜があります。魚はペルシャ料理のメインに多く使われます。

魚類

魚の種類は、カタクチイワシ、ズベイディーと呼ばれる地魚、マナガツオ、ストロマトス、タラの仲間でペルシャ湾の魚であるハームール(ヒトミハタ)の一種が用いられます。

以上がメインの魚ですが、他にもサーフィー、チャナアド(沖縄県、鹿児島県、宮崎県など暖かい海域でも食用となっているイケガツオ)、ソベイティーと呼ばれるコイのような魚も食べられています。

これらの魚は米の主菜として焼いたり揚げて食べるほか、ビリヤニの材料としても使用されます。

このほか干しエビなども料理の材料となりますが、イカやタコは使いません。

インディカ種のバスマティ

米はインディカ種のバスマティです。

これはスパイスなどと混ぜたり、様々な具を入れたりするほか炊飯して主菜や副菜とともに食べることもあります。

小麦

小麦は先ほど紹介したパンに用いられることが多いのですが、クエートではハリーズと呼ばれる主食にも用いられます。

これは端的に言えば小麦のおかゆのようなもので、粉砕した小麦を煮て肉などで味をつけ、シナモンを代表するスパイスで香りを与えた料理になります。

パンだけでなく粥状にすると言うのはアラビア半島独特で、クエートでも日常的に調理されている方法です。このほかお菓子類にも頻繁に利用されます。

肉は冒頭でもお話しした通り、豚肉が厳禁です。

同じ中東諸国でも西部に行くと食べられることも少なくありませんが、このクエートではイスラム教徒のイメージ通り食べてはいけないものとして禁止されています。

その代わり羊や鶏肉などは盛んに食べられており、魚ほどではありませんが主菜の座をしばしば占めることがあります。

野菜

野菜は、日本の夏野菜のトマトやナスが多く使われますが、レンズ豆やジャガイモ、玉ねぎの他、カボチャも用いられることが少なくありません。

また、料理酒を含めてアルコール類は一切に料理に使用されません。

これらが主な食材ですが、ヨーグルトなども用いられることがあります。

代表的なクエート料理

代表的なクエート料理を魚料理、肉料理、お菓子、ドリンクに分けて紹介していきます。

魚料理は、ムタバグ・スィマチ、ブリーダー、Meadem、プローンズ・クウェートやシンプルな揚げ魚などがあります。

ムタバグ・スィマチ

ムタバグ・スィマチはズベイディーなどの豪華な揚げ魚です。

魚をゆでて香味野菜と香辛料を腹の中に詰めて油で炒め、魚のゆで汁で炊いた米や玉ねぎを載せた料理です。

ブリーダー

ブリーダーはエビの炊き込みご飯で、エビは干しエビまたは生のエビを使って作ります。
Meademも炊き込みご飯ですが、これはサメを使ったものです。

プローンズ・クウェート

また、最近流行っているのがプローンズ・クウェートで、クエート風のナシゴレンです、スパイスをそこまで使わずに作ったチャーハンの様な料理ですが、ここにエビなどを使います。

この他、マクブース(香辛料で炊いた米の上に焼き魚などを載せたもの)も有名です。

肉料理は、コウジ、ビリヤニ、ヤリーシュ、シャワルマなどがあります。

コウジ

コウジは米を詰めた仔羊をグリルしたスパイシーな肉料理で、かなりワイルドな料理です

ビリヤニ

ビリヤニは中東エリアではとてもポピュラーな料理で米、鶏肉、羊肉などを用いて作る国民食とも言われいてるもので肉と米を混ぜたピラフの様なパエリアの様な料理でクエートでもエリアによって製法がやや異なります(日本の味噌汁のように地域性がある)。

ヤリーシュ

ヤリーシュは肉の炊き込みご飯に似ています。

鶏肉や羊肉、トマト、香辛料などを煮込み、その煮汁で挽き割り小麦(ヤリーシュ)を炊いた料理で更にこれらを重ねていくところが特徴的です。

シャワルマ

シャワルマはシュラスコのように回転する串に刺して焼いた肉の表面をそいで食べます。

ゲルス・オゲイリー

ゲルス・オゲイリーと言うお菓子が有名で、卵、小麦粉、砂糖、カルダモン、サフランを使ったクエート風のケーキとして出されます。

ベイズゥルギッター

ベイズゥルギッターはナッツを使用した揚げたクッキーで、クエートでよくみられるライチョウの様な鳥、ササフサケイの卵から来ています。

ドリンク

ドリンクはヨーグルト飲料のレベン、紅茶のチャーイ、そしてコーヒーも有名ですが、クエートではカルダモンやクローブ、サフラン、そしてローズウォーターなどを加えるという点が特徴的です。

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