「マダガスカルの料理」世界中でも5つの指に入るほどの大きさを誇る島国です。

マダガスカル料理

マダガスカル料理の概要

アフリカ大陸の南東部のインド洋に位置する、マダガスカル共和国。世界中でも5つの指に入るほどの大きさを誇る、島国です。

島に生息している生物のなんと80%がマダガスカルの固有種と言われており、中でもキツネザルやバオバブは世界的にも有名です。

マダガスカルは国民の貧富の差が大きく、貧困層がマダガスカル国民の90%以上を占めているとも言われています。そういった事情があるため、マダガスカルの料理は簡素でシンプルなものが多いという傾向があります。

主食

マダガスカル人の主食は米です。マレー系の人種が多いこともあり、古くから米はマダガスカルでは欠かせないものとなっています。

また、フランスの植民地だったという歴史や、アラブ諸国や東アフリカとの交易をおこなっていたという背景もあって、フランス料理やアラブ、アフリカの料理の影響も見られます。

マダガスカル料理は調理法もシンプルで、煮込み料理やスープ、グリル料理などがメインです。味付けも素朴で、香辛料などは基本的にはあまり使いません。

肉料理

メインのおかずには、肉料理が出されることが一般的です。

ご飯に汁物のおかずをかけて食べる文化。現在のマレーシア料理と似た料理もあります。マダガスカル人はご飯好きで、ご飯は、ココナッツミルクで炊き、時には、マダガスカルの特産であるバニラでほんのり香り付けすることも。また、インドのサモサもマダガスカルではポピュラーな食べ物です。

麺類も香料やスパイスが入らず、発酵調味料が存在しないマダガスカルの料理は、悪く言えば旨味に乏しく、良く言えば素材の味が生きています。

また屋台の小皿の料理も、カフェ(コーヒー)1杯も、ムフガシ1個も、100アリアリ(2015年で約4円)で食べられ、物価の安さは魅力です。ごはんにお肉のおかずをつけて2000アリアリ払ったって80円です

おかず

おかずはロカと総称されます

典型的な食卓には、たくさんのファリ(ごはん)、ちょっとのロカ(おかず)、ラサリ(サラダ)、サカイ(唐辛子ペースト)、ラヌフラ(おこげ茶)の全部または一部が並びます。

おかずの調理法には、リチャ(水と油で煮ながら水分を飛ばしたもの)、ソシ(リチャよりは水分が残っていて、お肉がトマトなどの煮汁に浸った具合のもの)、ルー(汁物)などがあります。

味付けは、白いおかずだと塩味が基本ですが、塩以外の風味や旨味づけに使われるのは、玉ねぎ、にんにく、トマトのように、基本的にシンプルです。ス

パイシーな料理は基本的にありません。辛味が欲しい人はサカイ(唐辛子ペースト)で各自補います。

アジアとの関係

マダガスカルとアジアは、インド洋交易でつながった歴史があり、それゆえインド系やアラブ系の食事もマダガスカル料理に影響を与えました。キモ(ひき肉煮込み)はアラブ(ひいてはインド)を思い出すようなカレー風味と味がします。

フランスとの関係

また独立まではフランス領でしたから、ある程度の規模以上の街には素敵なフランス料理店があります。驚くのはその価格です。マダガスカルの安い物価により安価に食べられます。

本格的なフルコースを頼んでも、他の国で食べるフランス料理よりも安くあがるのが嬉しいです。また、ローカル食堂でも、マダガスカル料理のおかずはごはん(米)と食べるのが一般的であるものの、しばしばフランスパンが提供されるのも、フランス領を経験した影響です。

中国料理も比較的浸透していて、中華料理を出すお店も各所にあります。屋台の定番であるスプシノワーズは、直訳すると「中国の汁」。ゆでおきの麺やネギをどんぶりに入れ、熱いチキンスープを注いでもらって食べるものです。

よく使われる食材

米は、マダガスカルではなくてはならない食材です。稲作が盛んだということもあって、家庭では米をメインにした料理が頻繁に食べられています。

米は、マダガスカル語で「ヴァリ」と呼ばれており、ココナッツミルクで炊いて食べるのが一般的です。米には、スープ状のおかずをかけて食べるのが普通です。また、米を使ったアレンジ料理も多く、特にお粥は頻繁に食べられています。

コブウシ

肉料理がおかずになることが多いマダガスカルでは、コブウシという牛が頻繁に食べられています。

コブウシとは「ゼビュー牛」とも呼ばれている牛の一種で、主に熱帯地方などでよく食べられています。煮込み料理やグリル料理、スープなどにするほか、「キトゥザ」と呼ばれる薫製にして食べられることもあります。

キトゥザはそのまま食べるほか、食材としても使われます。

鶏肉

鶏肉もマダガスカルではよく使われる食材のひとつです。現地では「アクー」と呼ばれています。

豚肉

コブウシの肉や鶏肉と比べると出番は少なめですが、マダガスカルでは豚肉も食べられています。現地では「ヘナキスア」と呼びます。

肉料理を食べることが多いマダガスカルですが、魚も食べられています。魚は「チュンジュ」と呼ばれ、塩で味付けされます。

焼き魚、煮魚のほか、スープなどの具材になることもあります。

トマト

マダガスカルで頻繁に使われている野菜のひとつが、トマトです。サラダにして生のままたべるほか、ソースにして米にかけて食べることもよくあります。

タマネギ

タマネギもよく使われる野菜のひとつです。スープや煮込み料理などの具材に使います。

ココナッツミルク

マダガスカルで米を炊く際や煮込み料理に欠かせないのが、ココナッツミルクです。ココナッツミルクで炊いた米をバニラで香りづけすることもあります。

キャッサバイモ

日本ではタピオカの材料として知られているキャッサバイモも、マダガスカルではよく使われています。特にキャッサバイモの葉は、頻繁に料理に使われます。

ニンニクやショウガ

スパイシーな料理はほとんどないマダガスカルですが、ニンニクやショウガは欠かせません。さまざまな料理に使われています。

サカイ

マダガスカルの香辛料といえば、このサカイです。唐辛子をペースト状にしたもので、料理の薬味として別皿で出されることが普通です。

代表的なマダガスカルの料理

ヴァリ・ススア

ヴァリ・ススアは、マダガスカルでは朝食の定番メニューのひとつです。お粥の一種です。

ヴァリ・アミナナナ

こちらもお粥の一種です。米のほか、野菜や肉も一緒に煮こんで作ります。

ミサオ

炒めたパスタです。カレー風味の味付けをされるのが一般的です。

ムフガシ

米粉を発酵させて焼き上げたローカルフードです。屋台などでよく見かけます。

ヘナリチャ

牛肉や鶏肉などを水分がなくなるまで煮込んで作るシンプルな料理です。

アクーソシ

鶏肉をトマトペーストで煮た料理です。

ラビトゥトゥ

キャッサバイモの葉やお茶の葉を細かく砕き、時間をかけて煮込んだ料理です。豚肉と一緒に食べるのが一般的です。

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