メキシコ料理の概要
メキシコは、北アメリカ南部に位置する連邦共和制国家です。北にアメリカ合衆国と南東にグアテマラ、ベリーズと国境を接し、西は太平洋、東はメキシコ湾とカリブ海に面すします。首都はメキシコシティです。
メキシコの総人口は約1億3,000万人(2016年時点)で、スペイン語圏においてはもっとも人口の多い国です。
メキシコ料理は、アステカ族の料理やマヤ族など先住民族の料理を母体とし、コンキスタドールのもたらしたスペイン料理の影響を受けて成立した料理です。
メキシコ人コミュニティのあるシカゴなどの大都市を中心に、メキシコに限らずアメリカ合衆国でも食べられています。
メキシコ料理でよく使われる材料
トウガラシ
メキシコでは唐辛子がよく料理に使われます。栽培しているところも多くあり、メキシコでは、トウガラシのことを「チレ」(チリ)と呼び、チレソースやチレパウダーなど、とからい料理が豊富に存在します。
メキシコ料理の代表、「タコス」にはソースにもチレパウダーが使われている上、さらに最後にチレパウダーをかけるなどしていて、チレ三昧です。
トマティーヨ
トマティーヨは緑のトマトと呼ばれ、メキシコ料理に欠かせない食材である。トマティーヨは西半球で栽培されます。その名前と異なりトマトの一種ではないが、同じナス科であります。
トマティーヨはラテンアメリカ料理の新鮮なまたは調理したグリーンソースの主材料です
殻が新鮮で緑であることが品質の基準となっています。果実は堅く明るい緑色のものが高品質であり、緑色と酸味がこの果実の特徴です。
ヒカマ
ヒカマはメキシコでは他の野菜や果物と共に使用する野菜として非常にポピュラーです。
サラダに入れて食べられますが、炒め物やスープに使用されることもあります。また、健康的なおつまみとして、カットしてサルサに浸けて食されることもあります。
塊茎の表皮は黄色から茶色を帯びており、ややザラザラしています。生食時の食感は梨や生のジャガイモに似ています。でんぷんのような甘い香りがあり、リンゴやマメも連想させます。
代表的なメキシコ料理
ポソーレ
ポソーレはジャイアントコーンを使ったメキシコではポピュラーなスープ料理です。味はコンソメ味で、豚骨をブレンドしたり、魚を出しに使ったりと、その土地でのスタイルがあります。
お肉や玉ねぎが具材として主に使われており、上にアボカドをトッピングしたりトマトをトッピングしたりします。
ワカモーレ
ワカモーレはアボカドをペースト状にした、メキシコ料理のサルサの1種です。名称の由来は、ナワトル語から来ています。
アボカド、トマト、タマネギ、ライムの果汁、食塩、コリアンダー、チリセラーノを、石臼ですり潰して作られます。。この中でアボカドの配合量が最も多いので、アボカド独特のコクがあり、アボカドの色、つまり緑色のペーストに仕上がります。
ワカモレは、トルティーヤ・チップス につけて食べる非常に一般的なディップのひとつであります。
セビチェ
セビチェは魚介類のマリネで、ペルーやメキシコなどの名物料理です。セビーチェと呼ばれることもあります。
作り方はまず、生の魚を1-2cm角くらいに切ります。これにみじん切りにしたタマネギとトマトを加え、レモンをたっぷり絞って混ぜ合わせます。
シラントロやパセリ、オレガノなどの香草やアヒ・アマリージョなどの唐辛子を好みで加えます。オリーブ・オイルを加えることもあります。塩で味を整えて完成です。
具材は主に魚やかい、えびなどを使いますが、野菜だけのセビチェもあります。
トルティーヤ
トルティーヤは、すり潰したトウモロコシから作る、メキシコ、アメリカ合衆国南西部および中央アメリカの伝統的な薄焼きパンのことです。
現代では、小麦粉から作られた同様のものもトルティーヤと呼ばれている。タコスを作るのにも使われます。
最も伝統的、かつ基本的な食べ方は、インゲンマメを煮たフリホレス・デ・オヤや、フリホレス・デ・オヤを油で炒めながらつぶしたフリホレス・レフリトスをつける食べ方です。
タコス
タコスはメキシコ人の主食であるトルティーヤを使った料理で、メキシコの軽食である。
具の種類はとても豊富で、牛肉の小さめのサイコロ・ステーキや、「カルニータス」という蒸し煮にした豚肉を細長く引き裂いた肉の上に、刻んだ玉葱、シラントロなどが盛られます。
牛タンの煮込み、ウシの脳、臓物の塩焼き、ブタの頭、鶏肉、羊肉やヤギ肉、豚肉を薄くスライスしてケバブのような食べ方もあります。
ソースにサワークリームを使ったり、シトラス・マヨネーズソースを使ったりとレパートリーは多く存在します。
バルバコア
穴を掘って、焼けた炭や石を入れた上にマゲイの葉を敷き、味を付けた肉や羊を乗せてゆっくりと焼いたもののことをバルバコアといいます。マゲイの葉を乗せ、密封し、柔らかくなるまで蒸した肉を指すこともあります。
トルティージャにワカモレやサルサ、刻んだ玉ねぎやコリアンダー等と共に乗せてお好みでライムを搾って食べるのが伝統的な食べ方です。
チラキレス
チラキレスは、一般的に、トウモロコシのトルティーヤを4等分して揚げ、ソースをかけた伝統的なメキシコ料理です。
トトポスと呼ばれるカリカリに揚げたトルティーヤ・チップスに、緑または赤のサルサやモーレをたっぷりかけ、トルティーヤが柔らかくなるまで煮立てます。スクランブルエッグや目玉焼きまたは細く裂いた鶏肉を加える場合もあります。
トレスレチェケーキ
トレスレチェケーキは数多くのレシピがあるスポンジケーキ。無糖練乳, 加糖練乳, クリームの3種類の牛乳に漬けたバターケーキです。
カリブ海のあらゆる場所で人気のあるケーキです。
バターを使用しないと、トレスレチェケーキは多くの気泡を含んだとても軽いケーキになります。このはっきりとした歯ごたえは、3種類の牛乳を混合した液体に漬けているにも関わらず、ふやけた粘度を持たないことに起因しています。
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