「パラオの料理」日本統治時代の影響を料理にも受けています。

パラオ料理

パラオ料理の概要

西太平洋はミクロネシア地域にある、パラオ共和国。

500以上もの小さな島々でなるこの国は、美しい海に囲まれた自然豊かな場所です。オーストラリアのすぐ上の方にあり日本からの距離も近いため、観光地としても人気がありますよね。

そんなパラオでは、一体どのような料理が食べられているのでしょうか?

今回はパラオの料理についてご紹介します。

パラオが独立したのは、1994年のこと。

それまでは、スペインやドイツだけでなく日本の領土として発展を遂げてきました。また、第二次世界大戦後はアメリカの信託統治下にあったという歴史もあり、パラオ料理にはスペイン、ドイツ、日本、アメリカの影響を感じることができます。

さらに地理上、フィリピンに近いことからパラオ料理はフィリピン料理の影響も受けています。

パラオで主食として食べられているのは、米やタロイモ、キャッサバイモなどです。

パラオはおよそ30年にわたり日本の統治下にあったため、日本と同じように米を炊いて食べる文化が根付いています。

また、ほかの多くのミクロネシア地域の国々と同じように、タロイモやキャッサバイモを原料にした主食も頻繁に食べられています。タロイモやキャッサバイモは、基本的には茹でてから食べられています。

パラオでもっともよく食べられている副菜は、魚介類を使ったものです。これは美しい海に囲まれたパラオでは、古くから新鮮な魚介類が獲れていたためです。

魚はもちろんのこと、ウミガメやカニ、イカなども頻繁に食卓にのぼります。

島国であるパラオでは、チキンやビーフなどはあまり食べられません。その代わり、加工肉の缶詰めなどがよく食べられています。

パラオでは野菜料理は、ほかの国々と比べてあまり食べられていません。

よく使われる食材

パラオ人でもっともよく食べられている主食は、米です。日本と同じように炊いてからいただくのが一般的です。

日本統治時代の影響で、炊飯器のある家庭も多くなっています。

タロイモ

パラオでは古くから、女性たちの手によってタロイモが栽培されてきました。現在は米を主食とする場合が多いものの、タロイモも主食として人気があります。

基本的に茹でたものをいただきます。

キャッサバイモ

日本ではタピオカの原料として人気のあるキャッサバイモも、パラオでは主食のひとつとしてよく食べられています。

キャッサバイモもタロイモと同じように、茹でてからそのままいただくのが一般的です。

魚介類

パラオの料理と言えば、やはり魚介類を使ったものが有名です。

パラオは海に囲まれているため、パラオの男性たちは古くから魚介類を獲りに漁へ出かけるという生活をしてきました。魚を使った料理はもちろんのこと、カニなどを使った料理も頻繁に食べられています。

クウシンサイ

基本的に野菜はほとんど食べないパラオの人々ですが、クウシンサイだけは頻繁に料理に使われています。

クウシンサイはパラオでは、「カンクン」という名前で親しまれています。

マンゴー

多くの南国でそうであるように、パラオでもマンゴーはよく食べられています。そのまま食べるほか、お漬物にすることもあります。

スパム

日本でも有名なスパムも、パラオではよく食べられます。むしろパラオで魚以外の肉と言えば、スパムが真っ先に挙げられます。

ココナッツミルク

ココナッツミルクもパラオ料理には欠かせない食材です。クリーム状にして魚介類と一緒に煮込み料理にするのが一般的です。

ティティムル

パラオでは一般的は、柑橘系のフルーツです。後ほどご紹介するパラオの伝統スープ「ベルダックル」には欠かせない食材です。

ワス

魚を煮詰めて作った調味料です。日本でいう味噌のようなイメージです。

代表的なパラオの料理

ベルダックル

ベルダックルは、パラオで伝統的に食べられているスープです。パラオでは「ベルダックル」=「スープ」という意味ですが、もともとは魚を用いたスープのことを指していました。

現在ではチキンを使ったスープも、同じようにベルダックルと呼ばれています。ただし、チキンのベルダックルよりも魚のベルダックルの方がよく食べられています。

パラオで人気の柑橘系フルーツ、ティティムルを加えていただきます。魚の旨味とティティムルの酸味のバランスが絶妙で、日本人の口にも合います。

タロコロッケ

タロイモを使った、コロッケです。タロイモを茹でたものにタマネギや塩コショウなどをあわせ、卵とパン粉をまぶして揚げたものです。

ウドン

日本統治下の影響を強く受けた名前を持つパラオの「ウドン」ですが、実は小麦粉を使ったスープスパゲッティーのことです。パラオでは頻繁に食べられています。

サシミ

こちらも日本統治下の影響を感じられるネーミングの「サシミ」。日本と同じく、魚の「刺身」を意味します。「ショーユ(しょう油)」をつけていただきます。

ニツケ

こちらもウドンやサシミと同様に、日本の影響を受けた料理のひとつです。魚の「煮つけ」です。

ウカイブ

茹でたマングローブクラブ(カニ)の身とココナッツクリームを和えて蒸したものを、マングローブクラブの甲羅に詰めたパラオの伝統料理です。ほかのカニを使って作る場合もあります。パラオでは、冷やして食べるのが一般的です。

ウミガメのココナッツミルク煮込み

ウミガメの肉をココナッツミルクで煮込んだ料理です。クリーミーでとても美味しいと言われています。

ムスビ

日本の「おむすび」の影響を強く感じられるのが、この「ムスビ」です。日本と同じように炊いたお米の中に、具材をつめてからにぎっていただきます。具材にはスパムが使われるのが一般的です。

オココ

マンゴーを使って作る、お漬物です。日本の「香の物」の影響を受けたネーミングとなっています。

オシルコ

日本のお汁粉です。パラオでは、特にお正月に食べられています。

アブラバン

アブラバンは、沖縄のサーターアンダギーのようなパンです。
もちろん日本語の「油パン」という名前からきているネーミングです。

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