「ポーランドの料理」肉と野菜をじっくりと煮込んだスープやシチュー料理が多い。

ポーランド料理

ポーランド料理の概要

歴史ある東欧の国、ポーランド。ショパンやキュリー夫人の故郷であることでも知られているこの国では、中世の趣を今に伝える旧市街地や古城、木造教会群など美しい景観を楽しむことができます。

また、ヨーロッパの中でも特に手つかずの自然が残されている国でもあり、ビャウォヴィエジャ国立公園はユネスコの世界遺産にも登録されています。

そんなポーランド、実は美味しい郷土料理の宝庫でもあるんです。

ポーランド人が主食にしているのは、パンやじゃがいも。主菜には、主に肉料理を好んで食べます。

肉と野菜をじっくりと煮込んだスープやシチュー料理が多く、ポーランドの厳しい冬を乗り切るためになくてはならない料理となっています。

副菜には、酸味が効いたマリネ系のものが多いのもポーランド料理の特徴のひとつです。

味付けにはクセがなく、全体的に素朴でマイルドな味の料理が多いため、日本人の口に合うものも多いと言われています。

よく使われる食材

パン

ポーランドで主食として親しまれているのが、パンです。
ポーランドのパンは大きく分けて2種類存在します。

フレプ

ベーカリーではもちろんのこと、小さなスーパーなどでも売られているポーランドではもっとも一般的なパンです。

フレプの形はさまざまで、四角いものや丸いものをスライスして食べます。味付けもそれぞれで、もっともオーソドックスなプレーンからライ麦が入ったもの、ハチミツが入ったものなどが売られています。

日本で言う、食パンのようなイメージです。

ブウカ

こちらは手のひらサイズの小さめのパンで、大抵は丸型に作られています。フレプほどではありませんが、こちらもポーランドでは主食として親しまれているパンです。

日本で言うと、クッペ(フランスパンの小さいもの)のような感じです。

じゃがいも

じゃがいもも、ポーランド人の主食のひとつです。茹でてそのまま食べることもありますが、どちらかというと加工をして食べるのが一般的です。

代表的なものがニョッキやマッシュポテト、じゃがいも入りのパンケーキ、じゃがいもを茹でて団子状にしたものなどです。

ポーク、ビーフ、チキン、マトンなどの肉類

ポーランド料理に欠かすことができないのが、肉類です。

ポークやビーフ、チキンなどはもちろんのこと(ポーランドではビーフよりもポークの人気が高い傾向にあります)、マトンやラム、アヒル、ウサギ、ターキーなども頻繁に食卓に上ります。

煮込み料理やロースト料理のほか、ソーセージやパテなどに加工することも少なくありません。

ニシン

ポーランドでは肉料理を食べることが一般的なため、魚料理はあまり頻繁には食卓に上りませんが、ニシンは意外と頻繁に使われる食材のひとつです。ヨーロッパ各国で見かける、ニシンの酢漬けなどに使われます。

キャベツ

肉料理の付け合わせなどにも頻繁に使われるのが、キャベツです。ロールキャベツやキャベツの酢漬け(ザワークラウト)なども、ポーランドでは人気の高い料理です。

ポルチーニやマッシュルーム

ポーランド人は近隣のヨーロッパ諸国に住む人々と同様、キノコ類を好んで食べます。
もっとも人気が高いのがポルチーニ。

代表的なポーランドの料理

カナペツキビオセンナ

ポーランドでディナーとして頻繁に食べられているのが、このカナペツキビオセンナです。
フレプやブウカなどのパンを使った、オープンサンドイッチです。

薄切りにしたパンの上に、サワークリームやカッテージチーズなどを塗り、その上にハムや薄切りにしたソーセージ、ニシンの酢漬け、きゅうり、トマトなど、好きな具材をのせて食べます。

日本でも簡単に作ることができる、ポーランドの郷土料理のひとつです。

コピトゥカ

ポーランドで頻繁に食べられている、じゃがいものニョッキです。

じゃがいもをマッシュポテト状にしたら、そこに小麦粉とオリーブオイル、塩、ディル、クミン、ターメリックなどを加えてよくこねます。生地を麺棒でのばしたら、ひと口サイズに切って大鍋で茹でます。これでじゃがいものニョッキの完成です。

ソースにはさまざまなものが使われますが、マッシュルームやポルチーニを加えたクリーム系やチーズ系、トマト系のものが人気です。

プラツキジムニャチャーネ

ポーランド人の主食のひとつである、じゃがいもを使ったパンケーキです。

日本人の感覚からすると、パンケーキというよりもハッシュドポテトのようなイメージの料理です。じゃがいもをすりおろして小麦粉生地に入れて作る料理で、ガーリックマヨネーズやサワークリーム、「グヤーシュ」というビーフをメインにしたシチューと一緒に食べます。

ピエロギ

「ポーランドの餃子」とも呼ばれている郷土料理です。

ダンプリングを使った生地の中に、豚のミンチやマッシュポテト、チーズなどが入った食べ物です。ピエロギは、ポーランドでは大人気の国民食。

ピエロギ専門店などもたくさんありますし、屋台で売っていることも珍しくありません。
なんと、毎年8月には「ピエロギ祭り」なんていうものも開催されているほどなんですよ。

コトレット・スハボヴィ

豚肉を使ったカツレツです。まれに牛肉を使うこともあります。マッシュポテトや豆類、グヤーシュなどと一緒に食べます。

ビゴス

ソーセージをザワークラウトと一緒に煮込んだスープです。ザワークラウト独特の酸味と、ソーセージの旨味がなんとも言えず美味しい郷土料理です。

ポーランドで野菜と言えば、キャベツ。特にこのビゴスにも入れられるザワークラウトは、ポーランドの家庭には必ずと言ってもいいほど常備されています。

グヤーシュ

もともとはハンガリーで生まれたスープですが、ポーランドのグヤーシュは野菜や肉などの具材が多めでシチューのようなイメージです。

グヤーシュ単体で食べることもありますが、先ほど紹介したプラツキジムニャチャーネ(ポテトパンケーキ)の上にかけて食べるのが一般的です。

ビーフをメイン材料に、パプリカやタマネギなどをじっくりと煮込んで作ります。

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