「セルビアの料理」オリーブオイルをはじめ、ピーナッツオイルが特徴。

セルビア料理

セルビア料理の概要

セルビア料理はセルビアの伝統的な料理であり、バルカン諸国(特に旧ユーゴスラビア)と似た特徴を持っています。

歴史的には、ギリシャ、地中海、トルコ料理の文化の流入を受けた経緯があります。オリーブオイルをはじめ、ピーナッツオイルもよく用いられているのも特徴と言えます。

主にパン、肉、乳製品を軸とした食文化を持っているため、料理もそういった延長線上にあるというのも特徴です。

フルーツ ブランデーやジャム、ゼリーをはじめ、漬物やソーセージも多くの食材を輸入に頼っているのも特徴で多くが外国産の食材と言う傾向も持っています。

例えば、キャベツの酢漬けであるサワークラウトもセルビアではよく食べられていますが、それも輸入品が多い傾向にあります。

食事の習慣

食事の習慣は、ほとんどのセルビア人はランチを長くするために、地中海全体と比較しても最も昼食に長く時間をとっています。

現代は三食摂っているものの、かつてセルビアでは、ランチとディナーのみ食べたという習慣があったことからそういった習慣が現代にも残っています。

ちなみに朝食の習慣は19世紀半ばに導入されました。

セルビア料理の歴史的背景

セルビア料理が初めて文書によって記録されたのはカタリナポポヴィッチによって1877年に書かれたビッグセルビアクックで、その後、1907年にSpasenija PataMarkovićによって書かれたPata’s Cookbookと言う本はベストセラーを記録し、現代も出版されています。

文章としての記録は比較的最近ですが、伝承では14世紀のセルビア帝国の時代、の宮殿での食事は金色のスプーンとフォークで食べられていたという記録があるなど映画を誇っていました。

そして、歴史家によると、中世のセルビア料理は主に牛乳、乳製品、野菜で構成され、パンは食べられていなかったという研究もなされています。

肉も食べられていましたが、基本的に狩猟肉を用いることが多く、牛は農業用に飼われていたとされています。

そういった歴史的背景を持つセルビア料理ですが、様々な文化の流入によって現在のスタイルが確立されています。

よく使われる食材

よく使われる食材は乳製品と肉、そして小麦です。

特に乳製品はセルビア料理の重要な食材で、サワーミルクやヨーグルトは毎日消費されています。
チーズも料理に使われる食材で、サーと呼ばれる白いチーズはセルビアではポピュラーです。
クルミ入りホワイトチーズは国際的なコンテストの2012年の「ベスト・オートトニック・チーズ」賞を受賞するなど、多くの品種がチーズの国際的なコンテストで様々な賞を受賞しています。
珍しいものではロバ乳から作られたセルビアのプルチーズがあります。
これは世界で最も高価なチーズでもあり、あまり一般的ではありませんがこういったハイクオリティなチーズも製造されています。

肉は豚肉をよく使います。
特に毎年秋から初冬にかけて、スビンジョコルジと呼ばれるイベントで、豚は屠殺され、肉は冷たい空気で乾燥され、冬のために保存されることが恒例のイベントとなっているなど身近なものとなっています。
豚肉は、塩漬け肉、ベーコン、サロ(豚の脂身の塩漬け)、krvavica(血のソーセージ)やkulen(パプリカのソーセージ)などのソーセージが生産されています。
安価な内臓も同様に利用され、シュヴァルグラ(モツのソーセージ)
などの加工製品になります。

セルビアの料理は、欧州でよく使われる香辛料やハーブが比較的使われないというのも特徴ですが、黒胡椒やパプリカは比較的使われているというのも食材の特徴です。

代表的なセルビア料理

代表的なセルビア料理をパン、肉料理、サラダ、菓子、ドリンクに分けて紹介します。

パン料理

パンは現在セルビア料理の最も基本的なものとなっています。

食文化に深く浸透し、儀式にもパンを出すほどです。

代表的なものは塩胡椒を加えてつくるシンプルなパンであるレピニャ、塩味のコーンブレッドのプロヤがあります。

肉料理

肉料理は豚肉を使ったものを中心に非常に充実しています。

ロティサリー

ロティサリーは、火の上で串で焼いた豚または子羊でシンプルですがよく食べられます。

ギュベチラタトゥイユ

ギュベチラタトゥイユに似た野菜料理ですが、ソーセージなどの肉加工品も加えます。

カジマック

カジマックはステーキで、スライスしたハム、チーズを詰めたパン粉をまぶしたものです

ムサカ

ムサカはバルカン半島で一般的なミンチとポテト、ズッキーニ、ナスの煮込み料理でセルビアでも名物です。

ムッカリカ

ムッカリカは豚肉、トマト、ピーマンのスパイシーなシチュー。セルビア南部の典型的な料理です。

ウェディングキャベツ

ウェディングキャベツ(Svadbarski kupus)と呼ばれるものがあり、スモークポークと他の種類の肉を大きな土鍋で調理したキャベツ料理で、結婚式などのお祝いの機会に用意されます。

サラダ料理

セルビアでは、サラダはメインコースと一緒にサイドディッシュとして食べられます。

最もシンプルなサラダは、スライスされたレタス、キャベツ、ザワークラウト、トマト、キュウリ、ニンジン、油、酢、塩で作られていますがアレンジでビートやポテトサラダを添えるものがあります。

セルビアサラダはさいの目に切ったトマト、きゅうり、玉ねぎに、オイルと酢のドレッシングをかけたものでスタンダードなスタイルです。

また、ギリシャの影響を受け、ギリシャサラダというものも存在します。これはさいの目に切ったトマト、きゅうり、玉ねぎにオリーブとフェタチーズをトッピングし、オリーブオイルをまぶしたもので、セルビアではかなり人気があります。

また、サラダとは少し異なりますが、タレーターと呼ばれるキュウリとヨーグルトを混ぜたソースも有名です。

お菓子

お菓子は小麦粉を使ったものが多いです。

プラズマケーキ

プラズマケーキは挽いたプラズマビスケット(味は甘すぎず、とても素朴なビスケット)を主原料として作られたケーキです。

ファシーナ・トルタ

ファシーナ・トルタはクルミとチョコレートケーキで人気も高いです。

ウシュティプチ

ウシュティプチはボールのような形をした揚げドーナツです。

飲み物

セルビアは果物の生産も多くの水が豊富なので、ジュースやミネラルウォーターが多く生産されています。

これらも有名なのですが、ユニークなものとしてトウモロコシで作られたBozaという飲み物があります。

アルコール

アルコールは盛んにつくられており、特にビールはどこに行っても売られています。
国の規模に比べ多くの醸造所があるのも特徴です。

また、果物の生産が多いことからヤー(Rakija)と呼ばれるフルーツブランデーも有名です。

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