「スロヴァキアの料理」ハンガリー・チェコ・オーストリア料理との共通点がある。

スロバキア料理

スロヴァキア料理の概要

スロヴァキアは1993年に独立した国です。料理は周辺国からの影響を色濃く受けおり、ハンガリー・チェコ・オーストリア料理との共通点が多くあります。

よく使われる食材

パン

様々な大きさ・材料のパンがありますが、おおまかに分けると、食事のためのフリエブ、ペチボ、ロジョクと甘いコラーチに分類できます。

また、その他にクリスマスに食べるヴィアノチカという干し葡萄入りの甘いパンがあります。こちらはクリスマス以外の時期でも買えるようです。

内陸のため、鯉やマス等の川魚が食されています。中でも鯉はクリスマスの定番料理であり、生け簀を設けた魚屋やデパートで生きた鯉がよく買われるそうです。

日本同様、主に豚・鶏肉・牛が食されています。

他では、ダチョウ・アヒル・七面鳥・カモ・ウサギ・ヤギなども食べられています。ガチョウやアヒルはローストして、蒸したキャベツと赤ワインソースをかけ、クヌーデル(後述)と一緒にいただきます。

レバーも無駄にせず、ロクシャ(後述)で巻いて食べます。

代表的な料理

「ブリンゾベー・ハルシュキ」

スロヴァキアの国土は北海道より小さいにも関わらず地域によって食べられているものは大きく異なりますが、代表的な料理としてよく挙げられるものに「ブリンゾベー・ハルシュキ」があります。

じゃがいもをすりつぶして丸めて茹でたニョッキ(ハルシュキ)に、羊のミルクで作った温かい生チーズ(ブリンザ)を絡め、カリカリに焼いたベーコンを砕いてまぶした料理です。

モチモチとしたニョッキに、ベーコンのカリカリ感がアクセントのスロヴァキアの家庭料理です。

クヌーデル

クヌーデルはたっぷりソースの料理によく添えられている、じゃがいもや小麦粉などをまぜて茹でた団子です。

小麦粉だけで作ったふわふわな物や、じゃがいもで作ったモチモチのニョッキのような物など、バリエーションに富んだ料理です。

ちなみに「クヌーデル」はドイツ語で「団子」の意味だそうです。

ロクシャ

ジャガイモと小麦粉で作ったクレープのようなものです。甘く味付けされているものや、塩辛いレバーペーストを巻いて食べるものなどがあります。

お祭りの屋台メニューにもある、軽食のような物のようです。

パラチンキ

こちらもクレープ。もとはチェコの伝統的なおやつですが、スロヴァキアではトッピング次第で甘いもの、塩辛いもの両方が食べられています。

ストラパチキ

すり下ろしたジャガイモと小麦粉を茹でて作ったダンプリングに発酵したキャベツとベーコンを一緒に炒めた物です。

ブリンゾベー・ピロヒ

ジャガイモと小麦粉で作った皮に、マッシュポテトを詰めた料理です。見た目は水餃子やロシア料理の「ペリメニ」などに似ていますが、中身は挽肉ではなくじゃがいもです。

羊乳のチーズソースをからめたり、マッシュポテトにブリンザ(※)を混ぜ込んで味付けをする場合もあります。

トッピングにサワークリームと溶かしバターをかけたり、アサツキやカリカリに焼いて砕いたベーコンをまぶすこともあるようです。

※羊乳のフレッシュチーズ。

グラーシュ

家庭料理でメインとなる、具沢山スープ。

各家庭に伝わる味があり、お店でも味付けは様々なようですが、大まかには赤パプリカをベースに、豚・牛肉などを玉ねぎなどを煮込んだ料理です。

主にクヌーデルと一緒に食べますが、とろみのついたグラーシュは「クネドラ」というボイルしたパンが添えられることもあるそうです。

ゼミアコベー・プラツキ

粗めにすりおろしたじゃがいもと小麦粉に塩で味付けをして薄く伸ばし、フライパンでカリカリに焼いたり油で揚げたりしたものです。

好みによって玉ねぎやベーコンなどを混ぜることもあり、子どものおやつからワインのおつまみなど幅広く食べられている家庭料理です。

ブラウチョベー・レゼニュ

豚のカツレツ。

タルホニャ

ハンガリー料理にもある、粒の大きいクスクス風のパスタです。肉を使ったソースの多い料理への付け合わせとして用いられます。

グラナディエルスキー・ポホド

茹でたじゃがいもを細かく潰し、パプリカ、玉ねぎ、ショートパスタ、ベーコン等で和えて味付けしたものです。

コロジュヴァルスカ・カプゥスタ

ラザニアのような料理です。下ごしらえをした米・豚挽き肉・酢キャベツ・玉ねぎなどをニンニク・塩・パプリカ等で味付けし、サワークリームをかけていただきます。

ジヴァンスカ

じゃがいも、玉ねぎ、豚肉、クロバッサ(後述)、スラニナ(ベーコン)をパプリカなどで味付けしアルミホイルで包んで焼いたものです。

クロバッサ

スロバキア独自のソーセージです。うずまき状になっており、そのまま焼いて食べたり、スープに使われたりもします。クリスマスマーケットの名物の一つです。

スヴィーチコヴァー・ナ・スメタニェ

ボイルした牛のヒレ肉に生クリームソースをかけたもの。クヌーデルを添えていただきます。

スープ

スロヴァキアでは、多くの場合食事の最初にスープが食べられています。

メインとスープが一緒に食卓に出た場合、スープに先に手を付けるのがスロヴァキアではマナーなのだそう。

カプストニツァ

発酵キャベツのスープ。寒い季節によく食べられている家庭料理。

レシピは家ごとに様々ですが、酢キャベツとクロバッサ、燻製肉、きのこ、玉ねぎ、パプリカ、ハーブなどで煮るようです。

ドゥルシュコバー・ポリエウカ

牛の胃腸を柔らかくなるまで煮込んだトマト味のスパイシーなスープです。

ツェスナコヴァー・ポリエウカ

クリーミーなガーリックスープ。大きなパンをくり抜いて器にして、周りのパンをちぎってディップしながら食べることもあるようです。

スレパチア・ポリエウカ

鶏肉のスープです。細い麺が入っている場合が多く、またこちらもお店によってはパンで包まれることもあります。

ショショヴィツォヴァー・ポリエウカ

レンズマメのスープです。

キスラー・フボヴァー・ポリエウカ

発酵キャベツときのこのスープです。

ゼレニノヴァー・ポリエウカ

コンソメ味の野菜スープ。ニンジンや細い麺が入ることもあります。

デミカート

ブリンザ、じゃがいも、パプリカ、ニンニク、生クリームなどの入ったスープです。

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