「南アフリカの料理」人種だけでなく料理の種類も多種多様です。

南アフリカ

南アフリカの料理の概要

アフリカ大陸の最南端にある、南アフリカ。黒人(バントゥー系民族)が全人口の8割を占めている一方で、白人や「カラード」と呼ばれる混血グループ、インド系グループなど、多種多様な人種が暮らしている共和国です。

そんな南アフリカは、人種だけでなく料理の種類も多種多様です。もともと存在していた南アフリカの郷土料理に、アジアやヨーロッパの料理が融合したようなユニークな料理が食べられています。

中でも南アフリカ全土でよく食べられているのが、バーベキューやソーセージなどの肉をメインにした料理や、肉と野菜を使った煮込み料理・焼き料理などです。

そういった料理には、ターメリックやシナモン、ナツメグなどのスパイスが加えられることが多くあります。

よく使われる食材

パップ

「パップ」とは、粉末状にしたトウモロコシの粉とお湯を練って作った食べ物です。

南アフリカに住む黒人系の方々は、このパップを主食としていますのでほぼ毎日のように食べられているものなんです。

パップの見た目は白く、日本人からすると「炊き過ぎたお米」か「練った餅」、「マッシュポテト」のようにも見えるかもしれません。

ワンプレートの中央に肉や野菜をメインとした主菜を盛りつけ、同じプレートのサイドにこのパップを付け合わせるというのが南アフリカ料理のオーソドックスなスタイルです。

グレービーソース

アメリカやイギリスを中心に、世界各国で親しまれている「グレービーソース」。南アフリカでも頻繁に登場するソースです。

肉から出た汁をメインにしたソースで、ワイン・ビールなどのアルコールや水、ソースストック、小麦粉などを加え、煮詰めて作ります。

先ほどご紹介したパップや肉料理・野菜料理などの主菜とこのグレービーソースを絡めていただくこともよくあります。

キングクリップ

南アフリカの家庭では欠かすことのできない、「キングクリップ」。実は日本にも輸入されている、白身魚です。

淡白でクセのない味わいとなっており、南アフリカではよくフライにして食べられています。グレービーソースとの相性もばっちりです。

ビルトン

「ビルトン」は、南アフリカで生まれたドライミートです。

食材としてはもちろんのこと、おつまみやおやつとしても親しまれています。日本でよく知られているビーフジャーキーとは少し違い、ビーフジャーキーよりもスパイシーで食感が柔らかいのが特徴です。

南アフリカでは、旅行客のお土産物としても売られており、大変高い人気を誇っています。

代表的な南アフリカの料理

ブライ

「ブライ」は、南アフリカ人が大好きな料理のひとつです。ブライとは、日本で言うとバーベキューのようなものです。

家族や友人たち、職場の同僚たちが集まると、かなり高い確率でこのブライを食べます。特に週末や誕生日、イベントなどで食べることが多いです。

黒人系、白人系に関わらずこのブライは大人気で、南アフリカにはブライをテーマにしたテレビ番組や選手権まであります。

日本でバーベキューと言えば野菜や魚介類なども焼きますが、ブライでは基本的には肉のみを焼くのが特徴です。

牛肉や豚肉のほか、「ブルボス」や「ボーアウォース」と呼ばれる大きなソーセージなども好んで焼かれます。

みんなでビールやワインを飲みながらこのブライを頬張って、交流を深めるというのが南アフリカではよく見られるスタイルです。

ボボティー

「ボボティー」は、南アフリカに昔からある伝統料理のひとつです。

見た目はミートローフなのですが、ひと口食べてみるとカレーのようなスパイシーな風味と独特な甘みや酸味が口いっぱいに広がります。

ベースとなっているのは、牛肉やラム肉のミンチです。そのミンチの中にターメリックやあんずジャム、シナモン、ナツメグ、レモン汁などを加えて混ぜあわせます。

そして最後に、アーモンドスライスや干しブドウ、卵の黄身を加えてこんがりとした焦げ目がつくまでオーブンで焼きあげます。

南アフリカの主食であるパップや、バターライス・イエローライスなどと一緒に食べるのが一般的です。

ポイキーコース

南アフリカの伝統的なシチュー料理である、「ポイキーコース」。もともとは、17世紀にオランダ人が持ち込んだ煮込み料理が原型になっています。

3本足になったポイキーコース専用の鉄鍋で作るのが伝統的な調理法ですが、普通の鉄鍋でも代用可能です。その鉄鍋の中に、肉や野菜、スパイスなどすべての具材を入れます。

そして、ごく少量の水を加え、後は野菜から出てくる水をメインにして時間をかけてゆっくりと煮込んでいくシンプルな料理です。こうしてじっくりと煮込むことで、スープの中に肉や野菜の旨味が出てきます。

ポイキーコースは、パップやライスのほか、パンと一緒に食します。

鉄鍋ひとつで作ることができるので、住む場所を転々と移動していたかつての南アフリカ人にとっては欠かせない伝統料理でした。もちろん現在でも頻繁に食べられています。

ミルクタルト

「ミルクタルト」は、南アフリカを代表する郷土菓子のひとつです。

ポルトガルやオランダから伝わってきたお菓子が南アフリカに根付いたもので、現在でも南アフリカ全土で愛されています。

ほろほろと崩れるようなソフトなタルト生地の中に入っているのは、ミルクベースのカスタードクリーム。クリームには卵を使っていない(もしくは少量しか使っていない)ので、さっぱりとした味わいです。

そんなさっぱりとした味わいの中に、シナモンのスパイシーさが加わっています。南アフリカらしい、優しい味わいのスイーツです。

コークシスター

ミルクタルトと同じくらい有名なのが、コークシスターという郷土菓子です。三つ編みのように編んだ形が特徴的なドーナツを、砂糖のシロップにつけこんで食べるというお菓子です。

とっても甘いので、お茶やコーヒーにはぴったりです。中にはシナモンやジンジャーが効いているものもあります。

南アフリカでは、子どもからおじいさん・おばあさんにまで愛されている伝統的なスイーツです。

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