「ウズベキスタンの料理」アジアにも地中海地方にもない固有な料理が多い。

ウズベキスタン料理

ウズベキスタン料理の概要

ウズベキスタンは、かつてシルクロードの中継地として、またアジアと地中海地方を結ぶ地域として栄えた地方です。

ウズベキスタンは、アジアにも地中海地方にもない、ウズベキスタン固有の料理が多く存在しています。

ウズベキスタン料理と、そこに使われるスパイスについてご紹介します。

ティータイムを楽しむ

またウズベキスタン料理についてご紹介するうえで無くてならないものはティータイムです。ウズベキスタン人はおもてなしが大好きです。

ウズベキスタン料理は、ご自宅で自分や家族だけが楽しむというものではありません。多くの客人をもてなし、楽しい会話のお供として食べられていました。

こうした料理に欠かせないのがお茶です。

もともとイスラム教を信仰する国民が多い地域です。イスラム教はお酒を飲みません。
そのため、友人知人が集まってお口を潤すものはお茶となるのです。

ウズベキスタンでは特に緑茶が好まれています。緑茶というと、日本固有の飲み物と思っているでしょうか。そんなことはありません。

緑茶の原料である茶葉は、世界各国で作られています。海外ではこの茶葉を炒って発酵させ、紅茶として楽しむ国もあります。ウズベキスタンもそうした茶葉を楽しむ国です。

ウズベキスタンでは、お茶のことをチャイといいます。チャイというと、ミルクティーのようなものを想像する方もいるでしょう。しかし、ウズベキスタンでは、コク・チャイというと緑茶、カラ・チャイというと紅茶をさします。コクは青、カラは赤を意味するそうです。

とくにウズベキスタンでは、夏になると気温が40度を超える地域もあります。そんなときには冷たい飲み物が欲しくなるでしょう。しかし、ウズベキスタン人は冷たいお茶は飲みません。暑いときに熱いものをというのは、各国共通なのかもしれません。

ウズベキスタン料理で使われる食材

羊肉

ウズベキスタン料理の特徴としては、なにより羊肉が多用されるところにあります。ウズベキスタンは羊の放牧が行われている地域です。

こうした地域性から羊肉が使われることが多いのですが、それだけではありません。ウズベキスタンの多くの人がイスラム教徒だからというのも理由の一つです。

穀類

またウズベキスタンは農業の盛んな地域で、穀類も多く栽培されています。お米はもちろん、小麦や野菜もあります。

野菜は根菜から穀類など多様なものが栽培され、食卓を彩ることができる豊富さがあります。

こうした穀物と羊肉が組み合わされたのがウズベキスタン料理の特徴といえます。

スパイス

またウズベキスタンは、昔から多くの交易があった地域です。そのため様々なスパイスが流通している地域でもあります。

例えばクミン、コショウなどもその一つです。羊肉を煮込む際にこうしたスパイスは欠かせません。

とくにクミンは、羊肉との相性が抜群です。

クミンの華やかな香りが羊肉独特の臭みを緩和し、さらに肉を味わい深いものへと変化させる特徴を持っています。

クミンはエジプト原産のスパイスです。古代エジプトでも貴重なものとして貴族層を中心に大変好まれていたスパイスといわれています。

そんなクミンは、単に肉の臭み消しとしての効果だけに留まらない魅力があります。食欲増進や消化促進といった効果のほか、抗がん作用も期待できるそうです。近年では、コレステロール値を低下させるダイエット効果も期待できるといわれています。

ウズベキスタンでは、多くの料理にこのクミンが使われています。

代表的なウズベキスタン料理

シュルパ

シュルパと呼ばれる羊肉を煮込み、野菜や穀類を加えたスープです。

塩やスパイスで味付けしたシンプルながらコクのあるスープで、なじみやすい味が特徴です。また羊肉の脂も多めが好まれます。

羊肉にはカルニチンが豊富に含まれており、働き盛りの人には必須な栄養素が多分に含まれています。

チュチュワラ

餃子に似たチュチュワラという料理です。

小麦粉と水、卵などを練って皮にし、中に肉や野菜、芋類を加えて包みます。大きさは各家庭によって違いますが、比較的に餃子のような食べやすいサイズのものが多いようです。

スープと煮込んで、水餃子のようにして食べることもありますが、蒸して肉まんのように楽しむこともできます。

プロフ

お米を野菜などと一緒に炊く、プロフという料理も代表的なウズベキスタン料理です。

プロフは、羊肉からとった出汁を利用し、細かく刻んだ野菜や豆類とお米を炊きます。炊き込みご飯というよりも、もう少し水分の多いピラフのようなものです。

使用する野菜はその季節によっても違いますが、お米と一緒に炊いて食感が楽しめるものが多いようです。使用する野菜はニンジンやイモ類が多いです。

ニンジンやウズベキスタンでは多く利用される野菜の一つで、スープのほか、こうしたピラフでも使われます。色どりも良くなるうえ、旨味も増しますので人気が高い野菜です。

ラグマン

また小麦粉を細く麺のように練ってトマトなどと一緒に煮込むラグマンもおすすめです。このラグマン、麺はその家庭によって太さが異なります。

またラグマンは、トマトをしっかり煮込み、ミートソースのようにして麺の上にかけて食べるのが一般的です。近年は、多様な食べ方が開発され、スープパスタ風のラグマンも好まれるようになってきました。

羊肉を出汁として使います。羊肉を煮込むというと、臭いが気になって抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし、羊肉にはどの食肉にもない、旨味のコクがあります。その他にも必須アミノ酸が多く含まれており、免疫力を上げる効果が期待されているのが羊肉です。

寒暖の差が激しいウズベキスタン人の健康を保つために羊肉は大きな効果を持っていたとも言えましょう。

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