ジンバブエ料理の概要
ジンバブエは昔イギリスの植民地でした。そのような背景からジンバブエの都市部なんかではパン食や紅茶などイギリスの影響を受けた食事や食材がスーパーマーケットに並んでいる事が多いです。
植民地時代の影響が残る一方、古くから食べられている伝統的な食事が並んでいる事が多いです。
ジンバブエはアフリカ大陸の南部に位置し内陸国です。魚はあまり出回る事もなく食べられません。お肉は小さなスーパーで購入したり、野菜や豆といったものは路面店で売られている事が多いです。
アフリカ諸国は暑い国々なので暑い気候でも日持ちがして、また厳しい気候の中でも育てやすい穀物や野菜というのがジンバブエの人々を支える大事な源になっているのでしょう。
よく使われる食材 〜主食〜
サザ
作り方は、とうもろこしの粉にお湯を少量ずつ入れて木ベラでかき混ぜながら作ります。
とうもろこしの練り上げた物でマッシュポテトのようなイメージです。¥
食感はもちもちとしていて、少しの量でも満腹に感じます。食べて慣れていくと、しっかりと量も食べれるようになってきます。
サザは汁気の多いおかずやスープと一緒に食べます。このサザは手で食べます。
ポリッジ
オートミールではなく、サザの粉を使用したシリアルのようなものです。多めの水とサザの粉を入れて、ぐつぐつ煮込んだスープのようなもの。煮詰まったらピーナッツバターや粉ミルク、砂糖など加えて食べます。
サザよりも短時間で簡単に作る事ができるのが特徴です。
スパゲッテー
ジンバブエでも頻繁に食べますが、日本との違いは長時間茹でるところ。長時間茹でるので、ふにゃふにゃとした食感ですが味はほとんど変わりません。ソースはサザにもかけるスープをかけて食べます。
タイ米
ジンバブエでは主にタイ米が流通しています。炊き方は水・油・塩を入れて炊きます。
このお米にスープをかけて食べるのが定番ですが、たまに甘くないピーナッツバターを入れて混ぜご飯のようにして食べることもあります。
パン
朝食にはパンを食べる家庭も多いです。安くで売られていて、ふわっとしていて美味しいです。
よく使われる食材 〜肉〜
ヤギ
ヤギは家庭料理で頻繁に出てきます。新鮮なものは臭みも無いので美味しいですが、時間が経った物は臭みが強いので注意が必要です。
鶏の足
鶏肉だけでなく鶏の足まで食べることがあります。
よく使われる食材 〜その他〜
アボカド
大きさは日本の物に比べると3倍ほどの大きさがあります。バターのような濃厚な旨みがあります。
チバゲ
サザの原料でもあるメイズトウモロコシを蒸して、味付けしたシンプルなものです。
スイートコーンとは違いもちもちしていてます。小腹を満たすのにもちょうどよく、旬の時期になると持ち歩く人がいるほどです。
ムリオ
ショナ語で「野菜」を意味します。ほうれん草のような葉野菜で、ジンバブエで最も代表的な野菜です。
グランドナッツ
塩ゆでにしただけでも十分美味しく、ビールのおつまみにも合いそう美味しさです。
マンゴー
旬の時期になるとたくさん出回ります。
日本で食べるマンゴーとは少し違い、皮ごと食べる事が出来ます。味は甘く繊維質が多いのが特徴です。
サツマイモ
甘いが強く蒸しただけでも十分美味しいです。
デレレ
日本でいうオクラです。オクラのスープなどにしてサザと一緒に食べます。ヌルヌルしているのですが、これがさらっと食べれます。
トマト
よく使われる食材です。サザと一緒に食べるおかずにはよく使われます。お肉や野菜との相性が良いです。
伝統的な食事
ジンバブエの一般的な食事は、サザに汁気のあるおかずやスープと一緒に食べるスタイルが一般的です。
他のアフリカ諸国でも食べられていて、マラウイやマラウイやザンビアでは「シマ」、ケニアでは「ウガリ」など呼ばれています。
アフリカ諸国によって少し作り方も異ります。味は、ほのかに穀物の味がしますが無味に近いのでサザ自体にはほとんど味が無いのが特徴です。そのためおかずは味つけがしっかりしていて濃いです。
アフリカンベジタブ(オイル編)
アフリカンベジタブルを洗い、水で20〜30分煮込みます。水が3分の1ほどになったらクッキングオイル、トマト、たまねぎ、塩、ロイコを加え15分ほど炒めて完成です。
アフリカンベジタブル(ピーナッツバター編)
砂糖の入っていないピーナッツバターを使用したおかずです。アフリカンベジタブルを洗い、20〜30分煮込みます。
水が野菜よりが少し被るくらいの量になったら、ピーナッツバター、トマト、たまねぎ、塩、ロイコを加えて15分ほど炒めて完成です。
ピーナッツ料理
ピーナッツを油や水など使わずそのまま炒めます。塩と水を少しいれて2分ほど炒めて水分がなくなれば完成です。
チキンとムリオの煮込み
オイルを入れて骨つきのチキンを入れて塩を振りかけて炒めます。ムリオ、トマト、ロイコを入れて炒めたら完成です。
牛肉とムリオの煮込み
オイルをいれ牛肉に塩を振りかけて炒めます。ムリオ、トマト、ロイコをいれて炒めて完成です。牛肉はチキンに比べて硬いので、様子を見て水を足しながら長時間煮込んで食べ頃になったら完成です。
最後に
ここまでジンバブエの主な食材などをご紹介してきましたが、ジンバブエの料理は名前のあるおかずとして調理されるという事は少なく「サザとチキン」「サザとムリオ」「サザと豆」といったワンプレート方式で食事をするのが一般的だと言えます。
そして現地の人は1日のうち2食はサザプレートを食べるのが一般的だそうです。
日本人はパン食、ご飯食、パスタなど1日3食のうち似たような食事が重なる事が少ないので長期滞在になると少し飽きてきそうですね。
自分好みのサザプレートを発見するのも良いかもしれませんね。主食であるサザは地方によって少しずつ違うので、近くの国々を訪れる時は食べ比べをして自分の好きなサザを発見するのも面白いかもしれませんね。
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